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Tokyo 3月 16, 2022

ローデ・シュワルツが米国空軍に高確度なキャリブレーション技術を提供

AFMETCAL(Air Force Metrology and Calibration Authority〔米国空軍計測および校正局〕)は、その精密測定機器研究室(PMEL)と標準器研究室(AFPSL)のために、マイクロ波測定レシーバの購入を検討していました。そこでローデ・シュワルツは、その仕様に合わせて、1台の測定器で信号発生器とアッテネータを校正できるR&S FSMR3000AF測定レシーバを開発しました。もっとも重要な機能として、チューニング済み測定を含めたRFレベル測定、アナログ変調解析およびスペクトラム解析機能を備えています。今回は、AFMETCALからローデ・シュワルツにこの数カ月で寄せられた2回目の注文となります。

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ローデ・シュワルツは、1台の測定器で信号発生器とアッテネータを校正できるR&S FSMR3000AF測定レシー バを開発しました。

AFMETCALは、全世界で利用される機器の校正に対する責任を負っています。そのため、60を超えるPMELでの機器校正の手順はすべてAFMETCALが定めています。このAFMETCALが求めたのは、R&S FSMR3000AFマイクロ波測定レシーバ(MMR)によって、AM・FM・PMのアナログ変調を含め、信号発生器のほぼすべてのパラメータを校正することでした。さらに、購入に際しては、このMMRの定期的な再認証と調整に必要なアライメント用システム/装置やアクセサリも希望していました。なお、この調達の狙いは、2005年にスペクトラム・アナライザのプラットフォーム上に搭載するかたちで導入された最初のマイクロ波測定レシーバを置き換えて、改良をはかることです。

信号発生器とアッテネータの校正に係る複雑さを緩和することを目標に設計したR&S FSMR3000AF測定レシーバは、テスト・プラットフォームとして革新的な機能と機能性が盛り込まれており、研究室での試験における煩瑣な校正プロセスを軽減します。26.5 GHzと50 GHzの測定器によって必要となるすべての測定機能が得られ、しかも省スペースなワンボックス型機器として統合されています。

このFSMR3000AFは広いダイナミックレンジをもち、-148 dBmから30 dBmのレベル測定レンジを実現しています。さらに、同レシーバは10 dBあたり0.01 dB + 0.005 dBという高いリニアリティに加えて、パワーセンサによるパワーの絶対校正を行うことで極めて高確度な信号のレベル測定が行えます。

また、AM・FM・PMの各変調の測定に対応したアナログ変調解析機能がFSMR3000AFには内蔵されています。0~100 %のAM変調度、16 MHzと広いFMの周波数偏移を測定可能です。こうした変調解析では、同レシーバに搭載した200 Mサンプル/秒の16ビット A/Dコンバータによって、最大80 MHzという内部信号解析帯域幅を実現しています。ベクトル信号解析オプションをインストールすれば、これをデジタル信号の変調測定にも利用できます。

FSMR3000AFなら、高性能なスペクトラム解析測定が行えます。ベース周波数が8 GHzを超える場合には、プリセレクタ・オプションを利用して、イメージ周波数などの不要な混信に対処できます。そのため、最大50GHzの高調波やスプリアス、位相ノイズを完全に解析できる能力が整います。対象となるスペクトラム測定値すべてに対応したマーカー機能や計測機能を使って、たとえば雑音パワーやACLR、高調波歪み、占有周波数帯、スペクトラム・エミッション・マスクなどを測定できます。また、分解能帯域幅は1 Hz~10 MHzの間で設定可能であり、チャネル・フィルタも備えています。

AFMETCALプログラムでは、ローデ・シュワルツのR&S FSMR3000AFを使って、国立標準技術研究所な1/2どAFMETCALが承認した標準ソースに照らして、空軍のシステムと機器の精度と一律性、信頼性、トレーサビリティを確実に保っていく予定です。

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