セットトップボックス用のDVB-xxテスタ

変更可能な拡張性を備えたテストシステムを使用した、最新のDVB-xx規格に準拠した幅広いセットトップボックスのテスト

代表的なシステムのセットアップ
代表的なシステムのセットアップ
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課題

セットトップボックスの開発/製造環境は常に新しいDVB‑xx規格への対応が求められるため、新しいテストケースを追加する必要があります。

既存のDVB-xx規格は絶えず拡張され、新しい規格も追加されているため、測定器の開発/製造段階で、こうした変更を測定器のデザインや機能に正確に取り入れる必要があります。

電子計測ソリューション

R&S®TS4510 テストシステムを使用すれば、さまざまな規格に準拠した幅広いテストを行うことができます。テストケースはモジュール構造になっていて、複製が簡単で編集可能なレポートに文書化できます。これらのレポートは、文書化およびアーカイブするためにCSVフォーマットにエクスポートして、MS Officeプログラムで簡単に処理することができます。

このテストシステムを使用すれば、開発や製造段階で、DUTの相互運用性やRF特性に加えて、さまざまな規格への適合性をテスト/評価することができます。ビット・エラー・レート(BER)など、さまざまな種類の測定を実行できます。画質をユーザーが対話形式で評価することも、システムが自動的に評価することもできます。

R&S®TS4510はモジュール設計なので、増え続ける要件に対応できるだけでなく、新しいテスト要件にも常に対応することができます。さらに、新しい規格(後で要求される規格)もソフトウェアアップデートにより簡単に追加できます。

このシステムは、R&S®SFU 信号発生器やR&S®FSV シグナル・スペクトラム・アナライザなど、ローデ・シュワルツのテスト済みの電子計測器で構成されています。R&S®TS4510を19インチのキャスター付きラックに取り付けることにより、どこでも必要なところに簡単に移動できます。

最高水準の品質基準を満たすために使用するテストソフトウェアが開発され、新しい規格も常時追加されています。

アプリケーション

テストランおよび測定結果の表示

最初に、接続されているPC上でグラフィカル・ユーザー・インタフェースを用いてテストケースを設定します。次にテストランを制御し、後で結果を評価します。開始前に、テスト・ケース・ライブラリから目的のテストケースを選択します。必要なハードウェアと対応する接続の概要がグラフィックで表示されます。さまざまな種類のパラメータを設定し、モニターすることができます。

テストランが完了すると、結果がレポートに表示されるので、保存して、さまざまな方法で評価/エクスポートすることができます。

DUTの制御

DUTをシステムに接続したら、以下の3つの方法で制御できます。

  • R&S®TS4510 テストシステムには、DUTコマンドを学習して再生することができるアダプティブラーニング型の赤外線トランシーバーが搭載されています。
  • DUTは、TCP/IP経由で、コマンドをDUTが理解できるコマンドに変換するR&S®TS4510 テストシステムに接続できます。
  • DUTは、接続されているTVセットの画面表示を使用して手動で制御できます。

シグナルフロー

必要な信号がR&S®SFU マルチスタンダード基準信号発生器で作成され、コンバイナーにルーティングされます。そこで、R&S®SFE 放送信号発生器のアナログ干渉信号がデジタル干渉信号と混合されます。この干渉信号は、R&S®SFU内部で発生させることもできます。R&S®SFUの代わりにR&S®SFQを信号源として使用する場合は、その他の信号をすべて外部(第2のR&S®SFEなど)で発生する必要があります。

加算信号は複数の測定器に対応します。R&S®NRP-Z11 パワー・センサとR&S®FSV シグナル・スペクトラム・アナライザは、0.1 dBの確度で広い周波数レンジにわたって測定できます。信号はDUTにもルーティングできます。

DUTを評価するには、画像異常またはビット・エラー・レート(BER)を測定します。

  • 画像異常を測定する場合は、DUTの出力信号がR&S®DVQ デジタルビデオ品質アナライザにルーティングされます。
  • BERを測定する場合は、トランスポートストリームがR&S®SFUにフィードバックされます。そのため、R&S®SFU-K60オプションを搭載する必要があります。

テストケースの構成、テストラン、結果の設定およびモニターに使用できるシステム制御用PCに、すべての測定器がLAN経由で接続されます。