FAQs from Rohde & Schwarz

R&S内蔵ポンプ制御の変更

説明

ソフトウェアバージョン20.0.2および21.0.0による、水冷式トランスミッターファミリTHx9のR&S内蔵ポンプ制御の変更方法に関する説明

解決策

以下の変更を行うと、トランスミッターのログブックにポンプの障害が必要以上に記録されるのを防ぐことができます。また、ポンプのレギュレーションアルゴリズムを最適化できます。さらに、ポンプ軸受内の沈殿を防ぐこともできます(沈殿物があると、ポンプの不具合や、まれにポンプの詰まりが発生する場合があります)。

1. 冷却アルゴリズムの最適化

  • 流量設定を最適化する際、両ポンプの流量の平均値に基づくのではなく、流量の最低測定値に基づいて設定します。
  • ポンプのレギュレーションサイクルが変更され、全体的に流量が一定になります。

2. 障害通知の適合による追加の洗浄サイクル

  • ポンプ軸受内の沈殿を防ぐために、10日ごとに3分間、ポンプの流量を100 %に設定して軸受を洗浄します。これにより、ポンプから沈殿物を取り除くことができます(この処理は、主なポンプサプライヤーから推奨されています)。
  • この定期的な洗浄サイクルによって、「フィルターの汚れ」などを意味する冷却メッセージの表示や、ログブックのエントリの記録、ステータスインジケーターの表示を抑えることができます。
  • 「ポンプの過負荷」ステータスが初めて検出されると、内蔵ポンプは洗浄サイクルを開始し、洗浄の間、「ポンプの過負荷」ステータスは表示されません。
  • 前回の洗浄サイクルから12時間以内に「ポンプの過負荷」ステータスが検出されると、その旨がログブックに記録され、ステータスLED、GUI、およびSNMPで警告が表示され、洗浄サイクルが再度行われます。