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オシロスコープの革新的なジッタ解析手法により シグナルインテグリティ・デバッグの効率を改善します

R&S RTOおよびR&S RTPオシロスコープの新しいオプションにより、開発エンジニアは伝送インタフェースの個々のジッタ成分に関して、より深い解析が可能になりました。ジッタをランダム成分とデターミニスティック成分に分離し、効果的なデバッグのために各種解析結果をフレキシブルに表示できます。ローデ・シュワルツの分離アルゴリズムは、正確な測定と追加結果を表現するためにパラメトリック・シグナルモデルを採用しています。

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ローデ・シュワルツのジッタ解析オプションは、個々のジッタ成分を分離して表示できます。

2020年1月23日、ローデ・シュワルツ(ミュンヘン)は、個々のジッタ成分を解析するための斬新かつ強力な手法を開発しました。これにより、電子回路設計者に対して、これまで利用できなかった高速信号のデバッグに役立つ詳細情報の提供が可能になりました。

データレートが増加し、電圧振幅が減少すると、デジタルインタフェースのインターバルにおいてジッタの占める割合が多くなるため、不具合の原因となる可能性が益々高くなります。そのため、エンジニアには信号のジッタ成分を個別に分離する機能を含んだ、ジッタの詳細な解析ツールが必要となっています。

新しいR&S RTO-K133 / RTP-K133のアドバンスドジッタ解析オプションには、ランダム・ジッタや、データ依存あるいは周期ジッタなどのデターミニスティック・ジッタなど、個別のジッタ成分を分離するための革新的な手法が導入されています。この解析手法は、被測定物の伝送リンクの振舞いを完全に特徴付けるパラメトリック信号モデルに基づいています。

この手法の主な利点は、被測定物の完全な波形特性を含んでいる点です。これはタイムインターバル・エラー測定において、データセットを減らす従来の方法とは対照的なアプローチとなります。その結果、比較的短い信号シーケンスでも一貫した測定データに加え、ステップレスポンスなどの以前は利用できなかった情報、また垂直および水平周期的ジッタの区別が可能になります。エンジニアは、合成アイダイアグラム、すべての個別ジッタ成分のヒストグラム、周期的ジッタのスペクトラムビューとピークビュー、ビットエラーレートを推定するためのバスタブプロットなどのジッタ表現を使用することにより、詳細な情報を活用できるようになります。

ローデ・シュワルツのオシロスコープ部門の責任者であり、Vice PresidentであるJosef Wolfは、R&S RTO- / RTP-K133のオプションが非常に好評であることを確信し、次のように述べています。 「高度な方法を導入し、20年近くでオシロスコープのジッタ分離を改善する、全く新しいアプローチを導入できたことを誇りに思います。最新のアドバンスドジッタ解析オプションにより、エンジニアは、以前は利用できなかった信号のジッタの特徴について、さらなる解析結果を得ることが可能になります。」。

このアドバンスドジッタ解析オプションは、エンジニア向けのシグナルインテグリティ・デバッグ機能を拡張し、業界内唯一のリアルタイム・オシロスコープによるTDR/TDT測定、およびオシロスコープでのリアルタイムのディエンベディング機能を補完しています。

R&S RTOおよびR&S RTPオシロスコープ用のオプションR&S RTx-K133がローデ・シュワルツより販売を開始しております。また、 1月28〜30日にカリフォルニア州サンタクララで開催されるDesignCon 2020のブース#623にて是非ライブデモンストレーションを行う予定です。

なお、オプションに関する詳細情報については、下記をご覧ください。

https://www.rohde-schwarz.com/_63493-732992.html

製品価格はR&S RTPモデル用(RTP-K133)が¥1,241,000、R&S RTOモデル用(RTO-K133)が¥ 770,000となり、年間販売目標は2つのオプションを合せて30ライセンスの販売を予定しております。

Rohde & Schwarz について

Rohde & Schwarz は、電子計測器、放送/メディア、航空宇宙/防衛/セキュリティーおよびネットワークとサイバーセキュリティーにおける大手サプライヤーです。テクノロジーグループの革新的な通信、情報、およびセキュリティー製品は、業界および政府機関の顧客がより安全に相互接続された世界の実現に貢献しています。 2019 6 30 日時点で、ローデ・シュワルツは 12,100 人の従業員を擁しています。当グループは、 2018/2019 会計年度( 7 月~ 6 月)に約 21 4,000 万ユーロの純収益を達成しております。同社はドイツのミュンヘンに本社を置き、世界 70 か国以上に子会社があり、アジアおよび米国に地域拠点を有しています。