精度と使いやすさを両立できるオシロスコープ
デスクトップ・タイプとR&S®Scope Rider RTH の双方を使用してみましたが、十分な測定精度と機能があることが分かってからは、ハンドヘルド・オシロスコープのR&S®ScopeRider RTH のみを使用することになりました。R&S®ScopeRider RTH はバッテリーを内蔵しているため、測定したい時にオシロスコープの設置環境を考えず、すぐに測定できます。この製品はエンジニアの開発効率や思考を阻害しない、ベストな製品だと思います。デスクトップ・タイプでは、利用する毎に設置場所と電源を確保して、電源ケーブルの長さを考慮した計測を行う必要があります。R&S®Scope Rider RTH の便利さを知ってしまうと、もうデスクトップ・タイプには戻りたくありません。
今回のR&S®Scope Rider RTH は、2 チャネル/帯域幅350MHz で、搬送用ロボットで必要となるプロトコル・デコード機能も搭載されていたので、モータ事業/ロボット事業双方で十分に使用できました。ハンドヘルド・タイプはデスクトップ・タイプよりも精度が劣るという先入観もありましたが、精度やスピードに不満を感じることはありませんでした。タッチパネルの液晶部分もクリアで大きいですし、デスクトップ・タイプと比較しても遜色なく、信号をしっかりと目視できます。手袋を装着した状況での操作を想定して各ボタンが大きいというのも、使用してみて初めて実感できる良い点でした。慣れてくるとボタンを目視せずに感覚で操作できるので、計測に集中することができる機材だと感じました。