R&S®NRP-Z81 広帯域パワー・センサ
レーダーアプリケーションと汎用的な使用のためのタイムドメイン解析および自動パルス解析
R&S®NRP-Z8x 広帯域パワー・センサはダイナミックレンジが広いため、エンベロープパワー測定では-47 dBm、平均パワー測定では-60 dBmの下限値を実現します。この感度は、これまでの市場の製品にはなかった固有の特長です。再現性の向上と測定の高速化は、ユーザーにとって利点となります。
したがって、これらのセンサは、エンベロープパワーの解析や平均パワーの測定に最適です。
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- R&S®NRP-Z81/R&S®NRP-Z85/R&S®NRP-Z86 広帯域パワー・センサ。
一部のアプリケーションでは、パルスの立ち上がりエッジなどの信号セクションを高い倍率で拡大表示する必要があります。分解能12.5 nsの、トレースモードのグラフィカル表示を改善するには、高密度のサンプルが必要です。繰り返し信号による等価時間サンプリングを実行すると、最大100 psの時間分解能を達成できます。
R&S®NRP-Z8x 広帯域パワー・センサは、世界最高速のセンサです。バッファモードでは、9000回/秒を超える仕様化された測定速度を実現できます。
重要なパルスパラメータの測定には、自動パルス解析を利用すると便利です。マーカーを使用した複雑な測定が不要になり、パルス形状の変化が、測定結果に直ちに反映されます。
自動パルス解析により、以下のパラメータが決定されます。
- 時間パラメータ:立ち上がり/立ち下がり時間、スタート/ストップ時間、パルス幅、デューティーサイクル、パルス周期、パルスオフ時間
- レベルパラメータ:パルストップ、パルスベース、ピーク、平均、最小値、オーバーシュート(正と負)
R&S®NRP-Z8x 広帯域パワー・センサを使用すると、ピーク・エンベロープ・パワー、平均パワー、ピーク対平均パワー比などの主要パラメータを決定するため、ノイズに似た信号の振幅分布の統計解析を実行できます。測定データは、EUTRA/LTE、3GPP FDDなど、最新のOFDMまたはCDMAベースの無線システム用のコンポーネントのデザインに役立ちます。R&S®NRP-Z8x 広帯域パワー・センサを用いれば、100万サンプルを使用したフルビデオ帯域幅でのCCDF、CDF、またはPDFの測定を25 ms以内に終了できます。
個別に設定したタイムゲート上で統計解析を実行して、特定の信号セクションのみをモニターすることも可能です。
R&S®NRP2 ベースユニットまたはR&S®NRP-Z5 センサハブと組み合わせる場合、R&S®NRP-Z8x 広帯域パワー・センサをトリガソースとして使用できます。トリガ・マスタ・モードでは、トリガ信号はパワー・センサ内で測定された信号から導出され、ベースユニットまたはセンサハブに送られて、さらに利用されます。このトリガ信号を使用して、接続されている他のすべてのセンサを外部トリガすることができます。