ラボで新しいテクノロジーとサービスを検証
5G NR、NB-IoT、LTE-Mなどの新しいテクノロジーや機能、サービスは、まず、特別なネットワーク条件下にあるラボ環境で検証する必要があります。テストは、隔離されたネットワーク環境で行います。完全な無線アクセスネットワークとコアネットワークにユーザー機器（UE）シミュレータまたは市販前のデバイスを接続して実施します。こうしたラボのセットアップは、実際のネットワーク環境を正確に反映しているわけではありませんが、以下のような基本的な機能と目的を検証することができます。
- 無線接続のセットアップと解放の手順
- ユーザー認証と加入者プロファイル管理
- エンドツーエンドのユーザーサービスの提供
- 無線リンクの割り当てと使用率
- データベアラの性能
これらの結果は、ネットワークプラニングの判断に欠かせません。使用するテストツールは、市販と市販前のモバイルデバイスを接続して制御できる必要があります。特に、テスト対象のテクノロジーやサービスは、市販されていないものもあるため、市販前のモバイルデバイスを扱えることが重要です。
ネットワーク・エンジニアリング・ツールには、RFインタフェースをトレースする能力と、アプリケーションレイヤー・サービステストを実行して主要性能指標（KPI）を収集する能力が求められます。さらに、従来のモデムとネットワークアダプターへの接続だけでなく、スマートフォンのテザリングもサポートする必要があります。
初期のフィールドテスト
ラボでの検証が無事に終了した後、地域を限定したフィールドテストを実施し、実際のネットワーク環境での性能を調べます。テストでは、機器の送信側と受信側に関連する必須のリンクバジェット・パラメータだけでなく、感度、送信パワー、経路損失も検証できます。モバイルプロバイダーは、初期のフィールドテストでRFカバレッジの正確な情報を収集し、その情報に基づいてプラニングツールで伝搬モデルをトリミングすることができます。
スマートプラットフォーム
モジュール式のスマートプラットフォームは、ラボと初期のフィールドテストで使用するネットワークエンジニアリング専用のテストコンポーネントを提供しています。これらのコンポーネントは、具体的なユースケースに合わせて簡単に設定でき、ニーズに合わせて効率的にカスタマイズできます。詳細については、製品ページをご覧になるか、お問い合わせフォームで営業担当者にお問い合わせください。
