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Tokyo 5月 14, 2021

ローデ・シュワルツがUNH-IOLとの提携により、高速EthernetとInfiniBandコンプライアンス試験のさらな る強化へ

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ローデ・シュワルツは、16チャネルのテストポートを内蔵したR&S ZNBT40マルチポートVNA をUNH-IOLに提供しました。

試験・計測技術を専門とするローデ・シュワルツとニュー・ハンプシャー大学インターオペラビリティ研究所(University of New Hampshire Interoperability Laboratory:UNH-IOL)は、従来から続けてきた協力関係を延長して、その対象をEthernetとInfiniBandのコンフォーマンス試験に広げます。当社とUNH-IOLはいずれも、高速ケーブルやバックプレーンに対し、IEEE 802.3(IEEE 802.3ckまで)およびInfiniBand規格(最高転送レートHDR)に従った高精度かつ高速でエラーフリーのコンフォーマンス試験の実施方法(MOI)を整えられる専門的な技術を培ってきました。この試験に、ローデ・シュワルツのベクトル・ネットワーク・アナライザによるテスト機器が利用されています。

データ通信速度やそのデータ量はこれまで以上に速いペースで拡大しています。高いデータ通信速度を実現するには、コンピュータ・モジュールや高速データ・ネットワークの間での伝送が前提になります。そのため、Ethernet IEEE 802.3ck として2021年秋に発行予定の最新仕様では、最高800 Gbpsのデータ通信速度に対応可能になるほか、極めて低遅延かつ大容量な通信に取り組む通信規格InfiniBandでも、いくつかのリンクを組み合わせた場合には、最高1200 GB/sという一段と高い転送レートへの拡張を2021年に行うことで合意しています。どちらの規格でも長距離の転送には光リンクで対応します。高速銅線ケーブルは短距離のブリッジ接続にしか使いません。また、こうした極めて高い通信速度でも確実なデータ転送を保証するため、製品の信頼性を裏付けるケーブルの認証試験が強く求められます。

UNH-IOLは、ケーブルのコンプライアンス試験の世界的な信用付与機関となっており、ケーブル・メーカー各社はそれぞれの試験サービスに関して、同インターオペラビリティ研究所に信頼を寄せています。そのUNH-IOL に対してローデ・シュワルツは、16チャネルのテストポートを内蔵し、最高40GHzまでに対応した最新のマルチポート・ベクトル・ネットワーク・アナライザR&S ZNBT40を2020年に提供して、効率的な試験をサポートしてきました。

UNH-IOLは、その優れた経験をもとにIEEE 802.3対応EthernetとInfiniBandに向けた試験実施方法(MOI)を作り上げました。このMOIでは、高速ケーブルやバックプレーンに対し、コンプライアンス試験の測定をどのように実施して、対応する仕様を満たすかを厳格に規定しています。

ローデ・シュワルツで高速デジタル設計のテスト分野を担当する市場セグメント・マネージャーMartinStumpfは次のように説明しています。「こうしたMOIは、それに含まれる状態ファイルとともに、業界における優れた指針となるうえ、試験ステップのほか、チャネル動作マージン(COM)や実効リターンロス(ERL)などの計算方法まで説明されています。本年の後半、当社はR&S ZNrunテスト・シーケンサ・ソフトウェアにもとづく自動実行スクリプトを用意して、コンフォーマンス試験をさらに容易なものとする計画です。なにより、そうした目標をUNH-IOLとともに追求できることを大変心強く感じています」。

UNH-IOLの主幹エンジニアBob Noseworthy氏も次のように話しています。「ローデ・シュワルツとの優れた協力を通じて、このMOI策定が実現したのに続き、近く、高速ケーブルのコンフォーマンス試験能力にまでその協力関係をさらに拡大できることに期待を寄せています」。

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