FAQs from Rohde & Schwarz

オートレンジを使用しないタイム・ドメイン・スキャン

質問

タイム・ドメイン・スキャンがオンの場合、オートレンジ機能を使用することができません。オートレンジを使用できない場合、何か考慮すべきことはありますか?

回答

一般に、オートレンジ機能をオンにしても、過負荷のない測定が100 %保証されるわけではありません。例えば、プリセレクタの前のプリアンプ(外部増幅器やESU-B24など)には過負荷の兆候は見られません。

オートレンジ機能をオンにしても、測定値を確認する必要があります。タイム・ドメイン・スキャンをオンにし、オートレンジ機能をオフにした場合は、さらに注意が必要です。スキャン速度が高速なので、過負荷の兆候を特定の周波数に割り当てることが困難なためです。

以下の解決策をお勧めします。

タイム・ドメイン・スキャンがオン状態にあるときに過負荷と表示される場合は、入力アッテネータの値を大きくして測定を再開することをお勧めします。減衰量が大きいほど、ESUの感度が低くなるということを忘れないでください。

もう1つの解決策は、最終測定/判定を最高のエミッション・レベルで手動で実行することです。ただし、この測定/判定については、ESU(およびその他のローデ・シュワルツのEMIレシーバ)では自動モード(「半自動」)が用意されています。適切なしきい値(マージン)を使用することもできます。