FAQs from Rohde & Schwarz

境界周波数が一致しないステップ状のリミット・ラインを定義する方法

質問

ステップ状のリミット・ラインを定義したいと思います。つまり、境界で同じ周波数の2つのポイントが存在するようなリミット・ラインを作成したいということです。データ圧縮と与えられたリミット・ラインに基づく最終測定を考慮した場合、どうしたらこのようなケースを明確に作成できますか?

回答

この章では、ステップ状のリミット・ラインを定義する時に注意しなければならないことについて説明します。

一般的に、リミット・ラインのステップで境界の2つのポイントに同じ周波数を使用しないことで、このようなケースを明確に作成できます。

境界の2つのポイントのうちの1つを、例えば、1 Hzまたは10 Hzだけシフトさせるべきです。

当然のことながら、リミット・ラインは規格の詳細に従う必要があり、規格にはステップ状のリミットの周波数に対して実際のリミット値が明記されています。

グラフィックス・ダイアグラム上ではこのようなシフトは見えませんが、マージン値を計算するための条件が明確になります。

スキャン/掃引テンプレートの一連のサブレンジ(開始/終了周波数)の定義にも、同様の手法を適用できます。

この方法により、別の依存関係に陥ることを回避できます。

テスト・レシーバはCISPR検波器を使用して測定を実行する際に、自動的にCISPR帯域幅の周波数エッジの測定帯域幅を採用します。

サブレンジ境界の周波数シフトやリミット・ラインの補間値がスキャン/掃引周波数分解能よりも小さい限りは、常にこの規則に従うことをお勧めします。

ただし、レポートにリスト表示されたサブレンジやリミット・ライン表にはそのような周波数シフトが表示されます。その場合でも、グラフィックスでは、通常、何らかの丸め処理が行われるため、直線に見えます。