サブテラヘルツ波とテラヘルツ(THz)波(0.1 THz~10 THz)は、マイクロ波と光波の間のスペクトル領域に存在します。テラビット/秒の範囲の転送速度を実現するためには、6Gモバイル通信ではTHz波が重要な研究分野となります。
サブTHzテクノロジーには、アレイアンテナなどの高集積化されたフロントエンドが必要ですが、それには最大300 GHzの周波数レンジに対応する高度なOver-The-Air(OTA)テスト手法が必要です。将来の無線通信でこの周波数レンジの可能性を十分に活かすためには、チャネル測定を実行して伝搬特性を確認することも不可欠です。
これには、RFエレクトロニクス用の高周波半導体技術と光通信技術を使用する代替アプローチの間の学術的なアプローチが必要です。THz領域は、イメージングからスペクトロスコピーやセンシングまで、他のアプリケーション領域に大きな可能性があることを示しています。
以下について説明します。
- エレクトロニクス技術や光通信技術を用いてTHz放射を発生させるための技術的な課題(アプリケーションを含む)
- Dバンド(110 GHz~170 GHz)を中心にしたサブTHz領域におけるアンテナ特性のOTA測定
- サブTHz領域のチャネル測定