信号経路特性のリアルタイムディエンベディングは、Sパラメータに基づいています。リアルタイムのディエンベディングをオンにしても最高の捕捉速度を利用でき、全測定器帯域幅で補正済み信号イベントに対する精密なトリガが可能です。
A/Dコンバーターの直後の柔軟なフィルター構成により、従来のディエンベディング機能が拡張されています。これにより、リアルタイムの波形補正が可能です。収集した波形をポストプロセッシング中にディエンベディングする方式と比べて、測定速度と測定器の応答性が高まるという利点があります。さらに、補正済み信号でのトリガが可能です。
リアルタイムディエンベディング・アーキテクチャー
これらの図は、損失のある信号経路上で信号の形状が変化する様子を示しています。リアルタイムディエンベディングを使用すれば、元の信号を再構成できます。
信号経路ブロックのカスケード接続をディエンベディング対象として定義できます。個々のブロックは、シミュレーションまたはベクトル・ネットワーク・アナライザによる測定から得られるSパラメータで記述されます。ディエンベディングソフトウェアは、システム応答全体の補正フィルターを自動的に計算します。
信号経路の構築用メニュー
信号経路は、ブロックをグラフィカルに追加することで容易に記述できます。各ブロックはSパラメータで表されます。
補正済みの波形によるトリガが可能になったので、真のデバイス特性をデバッグできます。独自のデジタルトリガ・システムは、A/Dコンバーターとリアルタイム・ディエンベディング・フィルターのサンプリングポイントに対して動作します。測定経路の歪みの影響が除去されるため、真のデバイス信号を評価したトリガが得られます。
さまざまなケーブル長の補正
差動信号を20 cmと2 mのケーブルで測定すると、異なる立ち上がり時間とスキューが生じます。ディエンベディングをオンにすると、損失、立ち上がり時間、スキューが補正されます。
エッジトリガだけでなく、パルス幅、ラント、セットアップ／ホールドといった高度なトリガタイプが、R&S®RTPの全帯域幅にわたって利用できます。これにより、高周波信号成分を高速に分離できます。トリガ感度は0～5 divの範囲で調整可能であり、高分解能モードによりトリガ分解能を16ビットまで拡張できます。これにより、微小な信号の細部からも信頼できるトリガが得られます。
50 ps以下のパルス幅に対する安定したトリガ
パルス幅が50 ps未満の信号オーバーシュートでの安定したトリガ
注文番号 1326.3064.02
注文番号 1326.3070.02
注文番号 1326.3058.02
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