オンラインアクセス法

オンラインアクセス法

行政および政府機関におけるデジタル化

ビジネスと公共部門の間のギャップを解消するOZG

デジタル化は長期的なビジョンではなく、現実です。しかし、公共機関や政府機関のデジタル化の現状はどうでしょうか?ドイツの人々はデジタルの世界にすっかりなじんでいるので、市役所の窓口で身分証明書やパスポートや出生証明書などを提示するのを面倒に感じ、自宅でPCやスマートフォンから手続きできることを望んでいます。これは国にとっての課題であり、2017年にオンラインアクセス法(OZG)が施行されました。これは、民間部門と公共部門の発展のギャップを埋めるための重要な一歩です。

OZGの一般条件

OZGの正式名称は、「行政サービスへのオンラインアクセスを改善する法律」です。この法律は、2017年8月18日に連邦財政調整制度改革法の第9項として制定され、2017年8月18日に施行されました。その内容は、2022年までにすべての行政サービスをオンラインで利用可能にすることを、連邦政府と州政府に義務付けるものです。これは、連邦、州、地方の政府に適用され、全部で575種類の個別サービスを対象とします。

州および市レベルの個別サービスとしては、以下のものがあります。

  • 自動車登録
  • 移転届け
  • 出生証明書の申請

連邦レベルでは、以下のようなサービスがデジタル的に実施される必要があります。

  • 失業手当、住宅手当、児童手当の申請
  • 犯罪経歴証明書の請求

ご不明な点がございましたら、お気軽にお問い合わせください。

OZGに関する小冊子

オンラインアクセス法に関する詳細を記した小冊子をダウンロードできます。

  • ウェブフォームの攻撃ポイントはどこか?
  • APIに特別な保護が必要な理由は?
  • ウェブアプリケーションファイアウォール(WAF)はどのように役立つか?

新型コロナでますます明らかになったデジタル政府の緊急性

新型コロナウイルス感染症(Covid-19)によって、国家が機能していくために、すべての行政サービスの迅速で包括的なデジタル化が必須であることが明らかになりました。そのため、OZGの実装費用の総額が、デジタル協定の枠内で、当初の1億8,000万から30億に増額されました。

'コロナによって、デジタルインフラとインターネット上の行政サービスの重要性が示されました。アナログ窓口にアクセスできなければ、公的手続きはデジタル窓口を通じて処理せざるを得ません。オンラインサービスを通じたデジタル窓口へのアクセスは、ますます重要性を増しています。'
Thuringia CIO、Dr. Hartmut Schubert

また、ポータルネットワークの計画が以前よりも簡素化されました。以前の計画では、市民はこのポータルネットワークにアクセスするだけで済むはずでした。そこからすべてのサービスの申請を行うのです。この場合、インフラと組織の側に膨大な労力が必要です。全国のすべての登録簿を接続する必要があるからです。統一されたソフトウェアへの切り替えが必須になるでしょう。変更後のポータルネットワークは、単なる検索エンジンになりました。最終的に市民がアクセスするのは、自分の市のウェブサイトになります。関係者は全員、このほうが実装の時間をはるかに短縮できると期待しています。

公共部門のデジタル化4.0:課題

問題を複雑にしているのは、ドイツの行政が連邦を基盤として組織化されていることです。したがって、実装はまず連邦レベルで行い、その後に州と地方のレベルに拡げる必要があります。これに関して中心的役割を果たすのが、連邦レベルのデジタル化プログラムを監督するIT計画委員会です。そのため、要件としては法律しかありません。各レベルでの最適な連邦ITアーキテクチャを実現するため、対応するプロセスを作り出す必要があります。その機能は、最終的には実務の場で検証される必要があります。その目的のために設立されたのが、連邦IT協力機関(略称FITKO)です。

デジタル政府機関が保有する個人情報は安全か?

データ保護とデータプライバシーは重大な課題です。市民には、自身に関する秘密データの安全性を要求する権利があります。OZGの実装に関する各種要件では、電子IDカードに組み込まれた暗号化と2要素認証によってセキュリティーを確保することが規定されています。ただし、データの実装とID管理に加えて、その他の要因も考慮する必要があります。詳細については、当社の小冊子や、ウェビナーの録画(ドイツ国内でのみ利用可能)をご覧ください。

FAQ

1. OZG実装カタログとは何ですか?

OZG実装カタログには、575種類の行政サービスすべてが記載されています。これらを実際に機能させるには、デジタルソリューションの開発が必要です。一方、カタログには、デジタルサービスの開発に関連する情報も記載されています。実際の内容は、こちらのOZG実装カタログ(PDFフォーマット)をご覧ください。

2. オンラインアクセス法の期限はいつですか?

2022年末までに、連邦政府と州政府はすべての行政サービスをデジタル的に利用可能にする必要があります。デジタル行政サービスをこの期間内に市民や企業から利用可能にするため、連邦政府と州政府は、緊密な協力と協調を行うことにIT計画委員会で合意しています(2016年10月14日の連邦/州政府首脳会議の結果)。フレームワークの条件の詳細については、当社の小冊子オンラインアクセス法とデータ保護(ドイツ国内でのみ利用可能)をご覧ください。

3. OZG情報プラットフォームとは何ですか?

OZG情報プラットフォームは、連邦内務省のインターネットサイトです。ここには、OZG実装カタログの個別行政サービスが明確に記載されています。また、実装の状況に関する情報も提供されています。コンテンツにアクセスするには、こちらのOZG実装ページで登録を行う必要があります。

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OZGに関する小冊子

この小冊子には、オンラインアクセス法に関するすべての重要な要素が要約されています。

  • ウェブフォームの攻撃ポイントはどこか?
  • APIに特別な保護が必要な理由は?
  • ウェブアプリケーションファイアウォールはどのように役立つか?

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