無線通信 | Massive MIMOビームフォーミングテスト

M-MIMOビームフォーミングをサポートするO-RAN無線ユニットの検証

著者:Sanna Brandt(ローデ・シュワルツ、無線通信マーケットセグメントマネージャー)

Massive MIMO(M-MIMO)ビームフォーミングをサポートする包括的なOpen RAN(O-RAN)WG4コンフォーマンステスト:O-RAN無線ユニットが、ビームフォーミング対応M-MIMOのダウンリンクおよびアップリンクをサポートする場合、WG4コンフォーマンステストの範囲を拡張する必要があります。

課題:M-MIMOビームフォーミングをサポートするO-RUの評価

R&S®VSE ベクトル信号解析ソフトウェアによるビームフォーミング測定:各アンテナポートのEVMと位相/振幅の表示

ローデ・シュワルツのO-RUテストソリューション

ローデ・シュワルツは、VIAVI Solutions社と連携し、ビームフォーミング対応M-MIMOをサポートする強力なO-RU検証ソリューションを提供しています。本ソリューションは、O-RAN ALLIANCE WG4.CONFに準拠しており、O-RUが事前定義された空間ビームを使用して基本的な3GPPテストフレームを送信できることを検証します。このソリューションにより、機能検証およびコンフォーマンステストから性能検証までを含む、包括的なO-RU試験が可能になります。また、すべてのビームフォーミング方式をサポートしており、市場で最も広いカバレッジを提供します。

既存のO-RUテスタユーザーは、位相シフトマトリクス(PSM)とR&S®RTOオシロスコープを追加することで、ビームフォーミング対応M-MIMOのテストに対応するよう簡単にアップグレードできます。このシンプルなアップグレードにより、既存のテスト設備への投資を最大限に活用できます。

O-RUコンフォーマンスの測定方法

VIAVI TM500 O-RUテスタ(O-DUエミュレーター)は、被試験O-RUの同期および構成を行います。ローデ・シュワルツの信号発生器(例:R&S®SMW200A ベクトル信号発生器)がRF信号と波形を生成し、シグナル・スペクトラム・アナライザ(例:FSW シグナル・スペクトラム・アナライザ)が送信信号を捕捉して、アップリンクおよびダウンリンクのI/Qデータを解析します。

さらに、R&S®RTOオシロスコープを追加し、PSMをO-RUのM-MIMOアンテナポートに接続することで、ダウンリンクとアップリンクのビームフォーミングを次のように順次測定できます。

  • R&S®SMW200A ベクトル信号発生器がアップリンク信号を生成し、PSMに入力する
  • PSMが、O-RU方向の適切なアップリンクビームを形成する
  • 捕捉されたI/Qデータを、R&S®VSE ベクトル信号解析ソフトウェアによって取得および評価する

テストセットアップ全体は、VIAVIのO-RU Test Managerアプリケーション(O-TMA)によって完全に自動化および制御され、O-RUコンフォーマンステストを簡素化できます。実行するテストケースを選択すると、テストマネージャーが自動的に構成を設定し、テストを実行してテストレポートを生成します。

M-MIMOビームフォーミングのダウンリンク/アップリンク(DL/UL)コンフォーマンスの測定方法

テストセットアップが構成されると、DL測定ではまず、O-DUエミュレーターがI/QパケットにビームID情報を挿入し、Open Fronthaul(O-FH)インタフェースを介してO-RUに送信します。

O-RUはI/Qデータストリームを受信してデコードした後、波形を再構成し、アンテナアレイからRF信号を送信します。信号はPSMを経由してR&S®RTO オシロスコープにルーティングされ、解析のために捕捉されます。測定はまずすべてのアンテナポートに対して実施され、その後、ポート2からO-RUがサポートする最大ポート数(16、32、または64)までの詳細評価が行われます。捕捉されたデータはR&S®VSEソフトウェアで処理され、定義済みの合否判定基準に基づいて評価されます。

すべてのポートの測定が完了すると、システムは結果ログとサマリーファイルを自動的に生成し、最終結果をわかりやすい表形式で表示します。いずれかのアンテナポートが、テストエンジニアによって設定したリミット値を超えた場合、テストは不合格として判定されます。

アップリンクテストでは、R&S®SMW200A ベクトル信号発生器がUL信号を生成してPSMに入力し、PSMがO-RUに対応するアップリンクビームを形成します。O-RUが受信信号を処理し、得られたI/QデータはTM500 O-RUテスタによって捕捉され解析されます。その後、VIAVI O-TMAが、すべてのテスト結果について明確な合否判定レポートを提供します。

R&S®VSE ベクトル信号解析ソフトウェアによるビームフォーミング測定:各アンテナポートのEVMと位相/振幅の表示

まとめ

ローデ・シュワルツとVIAVI Solutions社が提供するこの完全統合型の自動化テストソリューションはO-RAN ALLIANCE WG4および3GPP仕様に準拠しており、M-MIMOビームフォーミングに対応したO-RUの信頼性の高い検証を可能にします。このテストソリューションはすべてのビームフォーミング方式に対応し、ダウンリンクおよびアップリンク双方に対して包括的なコンプライアンスレポートを提供します。

テストセットアップは将来の変化にも対応可能で、進化する規格に合わせてスケールアップ/スケールダウンが可能です。再利用性も大きな利点の1つです。既存のO-RUテスタは容易にアップグレードできるため、別のシステムを追加したり、機器を重複して導入したりする必要がありません。本ソリューションの自動制御機能と詳細な結果ログ機能により、コンフォーマンステストを効率化し、認証プロセスを迅速化することができます。

O-RUのビームフォーミング対応M-MIMOの検証用テストセットアップ

  • R&S®SMW200A ベクトル信号発生器
  • R&S®RTO オシロスコープ
  • R&S®VSE ベクトル信号解析
  • 位相シフトマトリクス(PSM)
  • VIAVI TM500 O-RUテスタ
  • VIAVI O-RU Test Managerアプリケーション(O-TMA)
  • オプション:
    • FSW シグナル・スペクトラム・アナライザ
    • R&S®NGx 電源シリーズ
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