ローデ・シュワルツが拓くスマートシティへの道

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ローデ・シュワルツが拓くスマートシティへの道

スマートシティは、未来を予測することで、私たちの生活の質を改善し、安全を向上させます。ローデ・シュワルツは、このビジョンを近い将来に現実化するためのテクノロジーを提供しています。

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Updated on 7月 20, 2024 🛈
Originally published on 2月 18, 2019

予測では、今後10年間に世界の人口の60%が都市で暮らすようになると見込まれています。つまり、現在よりも10億人も多くの人が都市で生活するようになります。このような都市人口の増加にも関わらず、コネクティビティとセキュリティーが整備され、都市空間をスマートシティに変える基盤が実現することで、日常生活はさまざまな面で今よりも便利になります。ローデ・シュワルツのソリューションは、こうしたスマートシティの実現に役立ちます。

スマートシティの未来のシナリオ

2030年のある日の夕方、多くの人々が歩道を行き交っています。買い物袋を抱えている人もいれば、手荷物用ドローンと一緒に歩いている人もいます。

多くの人混みの中で、ある若い旅行者がしきりに通信デバイスを見ています。その旅行者は、マルチメディアの対話型シティガイドから流れる地域の歴史に関する説明を聴いています。

その横を電気自動車が静かに通りすぎていきます。旅行者は信号の前で止まります。信号が青に変わると、顔を上げることもなく横断歩道を渡り始めます。ウィジェットの画面で信号が変わったことがわかるのです。ここから目的地に行くには、どう行くのが一番早いのでしょうか。

モビリティーアプリはタクシードローンを推奨しています。しかし、目的地ではドローンの飛行が禁止されているため、旅行者は短い距離を歩くことにしました。アプリで目的地を都市制御システムに登録しているため、アプリが目的地までの道のりを詳しく案内してくれます。街路灯が自動的に点灯して進行方向を照らしてくれます。あり得ないと思うかもしれませんが、 テクノロジーの観点からは実現可能なシナリオです。

未来のシナリオ

スマートシティを可能にするもの

ドローン、電気自動車、スマート街路灯、カスタマイズされたインフラサービスなど、未来のアプリケーションは、完全なコネクティビティと、ネットワークを流れるデータのスマートな利用に基づいています。

しかし、スマートシティのビジョンの多くは第5世代(5G)モバイル通信なしには実現できず、この新しいテクノロジーの登場を待っている状態です。IoTに合わせて開発された初のモバイル通信システムである5Gは、人々やインフラを幅広くネットワーク化することで、都市での生活を大きく変えていきます。これまでは私たちが環境に合わせる必要がありましたが、スマートシティは、タクシードローンだけでなく、さまざまな形で、そこに住む人たちに合わせたものになります。

5Gの導入を準備するため、何年も前から世界中で大がかりな取り組みが行われています。この取り組みには、初期のデジタルモバイル通信からこの分野の電子計測器を牽引してきたローデ・シュワルツも参画しています。他のモバイル通信システムと同様に、5Gは非常に複雑です。また、他の新システムと同様に、5Gによってこれまで不可能だったことが可能になります。

スペクトラム・アナライザFPH

スマートシティの実現に必要な電子計測器

電子計測器を利用することで、何が可能であるかを理解することができます。5Gはテクノロジーに新たな道を拓きます。これは、必要なチップセット、スマートフォンのRFコンポーネント、基地局、アンテナなど、すべてのシステムコンポーネントに影響します。このため、電子計測器の大部分を新しく開発する必要があります。

コンポーネントによって放出または送受信されるすべての電波を、厳しいモバイル通信規格の要件に沿ってテストする必要があります。これは、大量生産する前に、モバイルデバイス全体が想定どおりに動作することを確認することが目的です。この確認には、実際のネットワークと同じように動作し、被試験デバイスの通信動作を明らかにするネットワークシミュレーターを使用します。また、規格に準拠したチップセット、モバイルデバイスと通信する基地局、モバイル通信網の固有の「電波塔」であるアンテナなどの主要なコンポーネントもテストする必要があります。

メーカーとネットワーク事業者はどちらも、電子計測器を必要としています。しかし、製品を開発するのに必要な計測器と、ネットワークを設置して管理し、品質を監視するのに必要な計測器はまったく異なります。ローデ・シュワルツの電子計測器ポートフォリオには、これらのすべての作業に必要なソリューションが揃っています。

サイバーセキュリティー

セキュリティーの問題

未来の高度に接続された都市は、サイバー攻撃を受ける可能性があります。

オンラインでアクセス可能な送電網や交通管理システムなどの安全性を重視しなければならないインフラには、信頼性の高い保護が必要です。ローデ・シュワルツは、ITセキュリティーおよびネットワークテクノロジーにおける欧州最大のメーカーの1つで、サイバーセキュリティーに必要な製品と技術の提供を行っています。

ローデ・シュワルツは、ファイアウォール、高性能暗号化ソリューション、およびクラウド内でセキュアなデータ共有を行うためのソフトウェアなどを幅広く提供しています。市当局が信頼性の高いテクノロジーに基づいて都市ネットワークを構築しようと考えている場合、ローデ・シュワルツは優れたパートナーにもなります。ローデ・シュワルツの子会社であるLANCOMは、セキュアなWAN、LAN、無線LANを構築するのに必要なすべてのネットワークコンポーネントを提供しています。

スマートグラス

ローデ・シュワルツによる接続された安全な都市の実現

スマートシティの成功は、すべてのテクノロジーの円滑な連携と、ネットワークとデータのセキュリティーにかかっています。

情報、通信、およびセキュリティー分野での数十年に及ぶ経験に基づいて、ローデ・シュワルツは必要なテクノロジーを提供しています。最先端の電子計測器とサイバーセキュリティーソリューションにより、スマートシティの基礎となる相互運用性、信頼性、およびデータセキュリティーを実現することができます。ローデ・シュワルツは、安全でセキュアな接続された世界の実現を可能にします。

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