車載用インフォテイメント機器の機能テスト
車載用インフォテイメントのテスト
車載用インフォテイメントのテスト
現在の自動車では運転手(ユーザー)との対話機能として、ダッシュボードの中央に位置するタッチスクリーンのヘッドアップディスプレイ(HUD)が使用されています。インフォテイメントシステムは、自動車のさまざまな機能のセントラルハブとなりました。
これらのシステムには各種の機能が統合されており、運転手にエンターテインメントや情報を提供しています。例えば、無線機器との車内インタフェース(音声およびスマートフォン用のBluetooth®、無線LANホットスポットなど)や、外部の通信、伝送、無線、衛星ネットワークプロバイダーとの接続などの機能があります。
これはすべて、アナログAM/FM無線機、デジタル無線機、アナログ/デジタルTV、ナビゲーションシステム用GPSデータ、通信サービス(3G、4G、無線LAN)、デジタル衛星音声受信を含む、さまざまなマルチメディアをベースとしています。
顧客にサービスを提供するには、自動車メーカーとTier 1が、すべてのシステムと機能のテストと検証を実行し、安全規格、IP接続のセキュリティー、性能を確認する必要があります。自動車は移動しているため、インフォテイメントシステムには、複雑な可変のフェージングシナリオへの対処が求められます。通信とブロードキャストの機能のテストは、ラボのシミュレートされた実環境での実施が必要です。
地域標準の違いにより、コンプライアンスが複雑化しており、シームレスな機能を実現するには、高度なデザインが欠かせません。さらに、実装する機能の数が増えるため、インフォテイメント・システム・ソフトウェアの開発と変更も、高い頻度で行われます。開発チームにとっては、ソフトウェア変更が他の機能に悪影響を及ぼさないことを確認することが、重要な作業となります。
ローデ・シュワルツでは、インフォテイメント機器上で包括的かつ正確な機能テストを実行するための最新の電子計測器を提供しています。提案するソリューションとして、R&S®CMW500 ワイドバンド無線機テスタ、R&S®BTC ブロードキャスト・テスト・センタ、R&S®SMBV100A ベクトル信号発生器があります。これらの測定器は、組み合わせて使用することも、個別に使用することもできます。
R&S®BTCは、AM、FM、DAB/DAB+、HD Radio™、DVB-T/DVB-T2、ATSC、CMMB、SiriusXM Radioなどの音声/ビデオ信号の作成に使用されます。R&S®CMW500は、Bluetooth®、無線LAN、WCDMA/HSPA、LTE無線信号の作成に使用されます。R&S®SMBV100Aは、GPS、GLONASS、BeiDou、GalileoなどのGNSS信号をシミュレートします。R&S®CMW500とR&S®SMBV100Aを組み合わせることで、ローデ・シュワルツでは、eCall/ERA-GLONASSモジュールのエンドツーエンドのコンフォーマンステストを、実際のネットワークとは独立に、高い信頼性と再現性で自動的に実行するための、コンパクトなソリューションを提供しています。
テスト機器の出力ポートは、DUTのアンテナポートに直接またはDCブロッカー経由で接続します。通常、DUT上のBluetooth®アンテナと無線LANアンテナにはアクセスできません。R&S®CMWからのBluetooth®および無線LANシグナリングは、適切なアンテナを使用して無線で供給できます。これは、テストに周辺機器としてアクティブアンテナまたはフィルター・サブ・システムが含まれる場合も同様です。ビデオまたは音声品質テストを実施するには、詳細な音声/ビデオ解析を実行するため、DUTのHDMI™またはアナログ出力をR&S®BTCに接続します。
R&S®CMW500 ワイドバンド無線機テスタ
R&S®BTC ブロードキャスト・テスト・センタ
R&S®SMBV100A ベクトル信号発生器
インフォテイメント機器の機能テスト