ローデ・シュワルツのソリューション
ローデ・シュワルツでは、到来角をシミュレートするための強力なパッケージを用意しています。このパッケージは、R&S®パルスシーケンサのレーダー・シミュレーション・ソフトウェアと、接続された複数のシングル/デュアルパスR&S®SMW200A ベクトル信号発生器から構成されています。
R&S®SMW200A ベクトル信号発生器では、最大20 GHzの2つのRF経路、または最大44 GHzの1つのRF経路を発生できます。すべてのRF経路を時間同期させるために、内部クロック信号とトリガは発生器間で共有されています。
干渉法を用いる方向探知デバイスのテストなど、RFポート間に専用の位相差が必要な場合には、内蔵の局部発振器(LO)信号をマスター機器からスレーブ機器に発信させるか、R&S®SMA100B アナログ信号発生器などの外部LOを使用することができます。
R&S®SMW200A ベクトル信号発生器では、無限に近い種類の信号を再生することができます。単純な非変調レーダーパルスから、複雑な変調方式やパルス変調(MOP)によるレーダー信号まで、R&S®SMW200Aでは現実的で高密度のRF環境を生成できます。R&S®SMW200Aは周波数アジリティーが優れており、2 GHzもの高い変調帯域幅によって最新レーダーのシミュレーションが可能になります。
R&S®パルス・シーケンサ・ソフトウェアを用いることで、ユーザーはレーダーシナリオを容易に作成し、複数のR&S®SMW200Aを制御/設定することができます。単純なパルスシーケンスから、複数の複雑な移動エミッターによる高度に洗練されたシナリオまで、R&S®パルス・シーケンサ・ソフトウェアはさまざまなテストアプリケーションをカバーします。ユーザーはカスタム波形を作成し、エミッターを詳細に設定することができます。
柔軟なユーザーインタフェースにより、現実的なテストシナリオの作成が簡単になります。ソフトウェアが扱いやすいことでテストケース作成の時間が短縮され、テスト時間を増やせるようになります。計算されたシナリオは、次にR&S®SMW200Aに直接読み込まれます。計算されたデータの形式は、パルス記述子ワード(PDW)またはI/Q波形ファイルに対応しています。速度最適化された計算ルーチンによって、シナリオ計算中の待ち時間が短縮され、ケースデザインを柔軟に繰り返し行えるようになります。