Application Notes

LAN上のディスプレイでのオシロスコープ画面の投影

R&S®RTB2000 デジタル・オシロスコープでは、LANまたはインターネット経由でオシロスコープのディスプレイをコンピューター/プロジェクターと共有できます。RJ-45イーサネットポートと内蔵ウェブサーバーがオシロスコープに付属しています(標準装備)。PCへの直接接続か、LAN経由またはインターネット経由で画面を表示できます。

画面内容の投影

オシロスコープの画面内容を投影するために必要な手順は以下のとおりです。

  • イーサネット・ケーブルを使用して、オシロスコープをローカル・エリア・ネットワーク(LAN)に接続するか、PCに直接接続します(左の図を参照)
  • オシロスコープがネットワークのDHCPサーバーからIPアドレスを取得すると、LANアイコンが緑色になります。事前定義された固定IPアドレスが必要なネットワークの場合は、管理者に問い合わせて入手してください
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  • オシロスコープのディスプレイにある緑色のLANアイコンをタッチし、パラメータを選択してIPアドレスを検索します。固定IPアドレスが必要な場合は、IPIモードを手動に変更して指定されたIPアドレスを入力します
  • PCのインターネットブラウザー(Internet Explorer、Chrome、Firefoxなど)を開き、アドレスバーにオシロスコープのIPアドレスを入力します。これで本器のウェブインタフェースが表示されます。
  • 左のメニューの「Livescreen」をクリックすると、オシロスコープディスプレイの最新画像をブラウザで継続的に取得します(ブラウザのサイズは変更できます)。「Remote Front Panel」を使用して、本機を完全に操作できます。

PCのアプリケーションの表示に関するすべての方法を、ブラウザ内のオシロスコープディスプレイで使用できます。オシロスコープを外部プロジェクターに接続して、画面内容を大勢のグループで共有できます。PCの会議アプリケーションを使用して、PC上のオシロスコープディスプレイをリモートユーザーと共有できます。

インタラクティブ・リモート・ディスプレイ

オシロスコープを操作するには、前述のリモート・フロント・パネルを使用します。このビューで、すべての要素を直接制御できます。例えば、Autosetボタンをクリックすると、実際のボタンを押したときと同じように自動設定が開始します。

代替アプローチ

追加のPCやLANをデスクで使用できない場合は、Raspberry Piのような小型の組み込みPCを使用できます。非常に低コストなこれらのPCに、信号の表示に必要な機能がすべて備わっています。前述の同じ手順を使用して、オシロスコープディスプレイを投影できます。RaspBerry Piのディスプレイ出力に直接プロジェクターを接続できます。

LAN経由の接続
LAN経由の接続
PCへの直接接続
PCへの直接接続

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