ローデ・シュワルツから、R&S FSW-B8001オプションの発売をご案内します。このオプションは、ハイエン ドなシグナル・スペクトラム・アナライザR&S FSWの内部解析帯域幅を8.3 GHzへと拡大します。同アナライ ザは、最大85 GHzの掃引速度に対応し、卓越したダイナミックレンジと感度、精度、EVM測定性能を発揮し ます。また、解析帯域幅の拡張オプションと専用の測定ソフトウェアを搭載すれば、様々な産業分野での超 広帯域な信号解析に関し、現在はもとより今後の試験や測定仕様にも対応できます。R&S FSWの用途として は、航空/防衛用レーダー・システムのパルス測定、衛星通信ペイロードの試験、アンプのプリディストー ション試験などが挙げられます。さらに、車載レーダーのチャープ分析や次世代のワイヤレス通信の研究開 発にも活躍します。
さらに高い信号帯域へと向かうトレンドは、事実上すべての高周波数アプリケーションで続いています。た とえばレーダー技術では、帯域幅の拡大が物標の探知における距離分解能の向上につながります。レーダー・ システムとレーダー波に対する妨害システムの両方を開発・検証する際には、広帯域な信号取得により、さ まざまな周波数で運用する多彩なレーダー・システムを試験しながら、周波数ホップを詳細に解析できるよ うになります。
帯域幅の拡大は、ワイヤレス通信技術でも既定路線となっており、いずれの新世代通信技術もこれまで以上 に高いデータ伝送速度を求めています。たとえばWi-Fi 向けのIEEE 802.11ay規格ではチャネル・ボンディ ングをサポートしており、その結果、信号は8 GHzを超える帯域幅となります。また、来るべきギガビット 通信にも対応可能な広帯域の試験・計測機器が必要です。特にDバンドやGバンドなどサブTHz帯は、将来 の6Gワイヤレス通信規格の周波数帯としての可能性が頻繁に話題にのぼっています。
そのほか将来の衛星システムもより高い周波数とより広い帯域幅で運用されるようになるでしょう。テラビッ ト通信のサポートを想定して設計された高スループット通信衛星などでは、最大90 GHzの周波数域で3 GHz ないし5 GHzの帯域幅へと拡大するものと見込まれています。
こうした超広帯域な信号解析に対する従来のアプローチでは、シグナル・スペクトル・アナライザを広帯域 ダウンコンバータとして利用していました。ダウンコンバートした信号をオシロスコープに送り、デジタル 化してアナライザに送り返すという方法です。これに対してR&S FSWによる新しいソリューションは、フル 機能の信号解析能力に加えてスペクトル解析機能も備えた、ユーザーフレンドリなワン・ボックス・ソリュー ションながら、格段に高い信号品質と感度を実現します。
新しいR&S FSW-B8001内部解析帯域幅オプションは、今すぐローデ・シュワルツからご購入いただけます。 詳しくは https://www.rohde-schwarz.com/product/fsw をご覧ください。
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