NG-UWBテスト

ウルトラワイドバンド(UWB)と次世代ウルトラワイドバンド(NG-UWB)

ウルトラワイドバンド(UWB)とは、低伝送パワーの無線波を広帯域の周波数スペクトラムで使用するパルス無線テクノロジーです。短距離通信テクノロジーであり、以下のようなアプリケーションがあります。

  • リアルタイム位置情報システム(RTLS):短距離内の物品の正確な位置を特定します。
  • セキュアアクセス制御:認証が必要な入口において、ユーザーのデバイスとの近接状態を判定します。
  • 資産トラッキング:物品の所在確認と配置管理を行います。
  • スマートホームとIoT:スマートホーム機器の制御など、家庭内での位置情報サービスを提供します。
  • エクステンデッドリアリティ(XR):空間追跡と位置特定精度を高めることで、XR体験を向上させます。

UWBは現在、主流のテクノロジーであり、スマートフォンをはじめとするスマートデバイスに広く採用されています。次世代ウルトラワイドバンド(NG-UWB)は、以下の目標を掲げています。

  • 測距性能の向上
  • データ転送能力の向上
  • リンクバジェット共存性を向上させるための新しいコード化方式の導入
  • 標準化されたセンシング機能の実現

NG-UWBとIEEE 802.15.4ab

NG-UWBの基盤は、IEEE 802.15.4zで導入されたハイパルス繰り返し周波数(HPRF)方式に基づく3つの拡張変調方式で構成されています。これには、長距離変調方式2種類と、高データレート変調方式2種類が含まれます。

また、NG-UWBは、今後の拡張で低遅延通信モードが追加される予定です。このモードは、低密度パリティーチェック(LDPC)コード化使用する変調方式の動的調整をサポートします。

もう一つの重要な機能が、ミリ秒単位(MMS)測距です。UWB測距パケットを複数のフラグメントに分割し、連続するミリ秒単位のタイムスロットで送信して、取得するパワーバジェットを増やします。また、制御フェーズで狭帯域通信を使用することで、さらに利得を上げることができます。この狭帯域アシスト(NBA)MMS UWB測距では、5 GHzバンドでオフセット4相位相シフトキーイング(O-QPSK)物理層が適用されます。

これにより、UWBのさまざまなアプリケーションが可能になります。新たなアプリケーションには、以下のようなものがあります。

  • 非接触型決済
  • 高解像度の音声/ビデオ
  • 高度なセンシング/レーダー機能
  • 存在検知と占有者モニタリング
  • 侵入検知
  • バイタルサインモニタリング

測位、資産探索、ナビゲーション近接、デジタルキー、非接触型決済など

拡張変調(HRP-EMDEV):最大1.95 Mbpsをサポートする長距離低データレート変調。高度測距(HRP-ARDEV):MMS UWB測距、NB(O-QPSK)アシストMMS UWB測距

ロスレスオーディオ、没入型ゲーム、コンテンツ共有、データストリーミングなど

拡張変調(HRP-EMDEV):62.8 Mbpsまたは124.8 Mbpsをサポートする高データレート変調。低遅延データ(HRP-LLDDEV):LDPCコード化オプション、動的データレート調整

バイタルセンシング、幼児置き去り検知、ジェスチャー制御、オートフォーカス、侵入検知など。

UWBセンシング:センシングパルスと標準化されたセンシングデータを含むセンシングパケット、オプションの周波数ステッチング

802.15.4abテストの課題

IEEE 802.15.4abの物理層テスト要件は、IEEE 802.15.4zと規制ですでに規定されている内容とほぼ同じです。

UWB帯域幅全体にわたる高周波での正確な測定は、一般的なトランスミッター/レシーバー測定の基礎となるものですが、検討すべき新たな課題がまだ存在します。

  • MMS測距方式、特にNBA MMS UWB測距の場合、O-QPSK変調信号の測定とともに、UWBとNBの両方の物理層の組み合わせが必要となります。
  • センシング用の新しい物理層と、サイドローブが最小限に抑えられた新しいパルス形状のための専用テスト
センシングパルスのタイムドメインパルスマスク
センシングパルスのタイムドメインパルスマスク
CMP200でのNBA MMS UWB測距測定
CMP200でのNBA MMS UWB測距測定
CMP200におけるO-QPSK狭帯域信号のPSD測定
CMP200におけるO-QPSK狭帯域信号のPSD測定

NG-UWBテスト用の高性能ソリューション

ローデ・シュワルツのNG-UWBテストソリューションでは、NG-UWBデバイスの製品ライフサイクルの全段階でテストと検証を正確に行うことができます。弊社のNG-UWBテストソリューションは、業界リーダー企業と共同開発されており、エコシステム全体にわたるテストに対応できます。

CMP200 無線機テスタは、FiRa検証済みのUWBテスタであり、IEEE 802.15.4a/z/abおよび5G NR FR2をサポートしています。チップ開発モジュールテスト製造工程でのデバイステストなど、幅広いアプリケーションをカバーしています。

NG-UWBテスト機能は、ベクトル信号発生器やスペクトラム・アナライザなどのローデ・シュワルツのすべての主要なテスト測定器で利用できます。これらの測定器では、NG-UWBやその他のセルラー/非セルラー規格が幅広くサポートされています。

UWBの開発ライフサイクル
UWBの開発ライフサイクル

ローデ・シュワルツのNG-UWBテストソリューションの利点

ローデ・シュワルツは、テクノロジーの進化の最前線にある無線テストポートフォリオを継続的に開発しています。NG-UWBを含む全世代のUWBデバイスに対応し、UWBデバイスのライフサイクル全体にわたるテストソリューションを提供しています。

ローデ・シュワルツのNG-UWBテストソリューションは、RFの特性評価検証認証、さらにはエンドツーエンド(E2E)の性能テストに対応する包括的なテスト機能をサポートしています。コンポーネントとチップセットの早期開発から、検証、コンフォーマンス、製造の性能測定まで、あらゆる段階をカバーしています。また、FiRa物理層認証向けの検証済みテストソリューションも提供しています。

それ以外にも、以下のような利点があります。

  • 高い確度と測定性能
  • テストの自動化とチップセットをサポート
  • 世界中のアプリケーションエンジニアによるサポート
  • FiRa UWB物理層認証(CCCとAliroを含む)に対応
  • 無線(OTA)テストに最適化されたソリューション
  • 製造環境向けの効率的なテストソリューション

NG-UWBのテストケースについては、弊社のエキスパートがご質問にお答えいたします。お気軽にお問い合わせください。

NG-UWBテスト用製品

CMP200 無線機テスタ

IEEE 802.15.4a/z/abおよび5G NR FR2に対応したFiRa検証済みUWBテスタ

商品情報

R&S®SMW200A ベクトル信号発生器

全帯域幅のすべてのバンドでIEEE 802.15.4a/z/ab信号をサポートする信号発生器

商品情報

R&S®FSW シグナル・スペクトラム・アナライザ

IEEE 802.15.4a/z/abに基づくNG-UWBテストに対応した高性能アナライザ

商品情報

CMP180 無線機テスタ

UWBデバイスの製造工程テストをサポートするマルチテクノロジーのノンシグナリングテスタ

商品情報

R&S®VSE ベクトル信号解析

シグナル・アナライザまたはオシロスコープからのI/Qデータに基づいて、PC上でUWB信号を解析

商品情報

R&S®RTP オシロスコープ

高速捕捉レートと高いシグナルインテグリティーでNG-UWB信号を解析

商品情報

R&S®ATS800R シールドチャンバー

UWBのToF(Time-of-Flight)やAoA(Angle-of-Arrival)をテストできるラックマウント型チャンバー

商品情報

NG-UWBテストに関するFAQ

購読

ニュースレターを購読する

無線通信テストの最新動向に関する情報をお届けします。

リクエスト情報

Do you have questions or need additional information? Simply fill out this form and we will get right back to you.
For service/support requests, please go here to log in or register.

マーケティング・パーミッション

お問い合わせ内容が送信されました。 後ほどご連絡致します。
An error is occurred, please try it again later.