無線ネットワーク性能の可視化
ローデ・シュワルツのドライブ・テスト・ソリューションは、便利なデータエクスポート機能を備え、無線ネットワークの性能をGoogle Earth上で可視化できます。
ローデ・シュワルツのドライブ・テスト・ソリューションは、便利なデータエクスポート機能を備え、無線ネットワークの性能をGoogle Earth上で可視化できます。
ローデ・シュワルツの包括的ドライブ・テスト・ソリューションは、LTE、WiMAX™、WCDMA/HSPA、GSM/EDGEなど、主要な移動体通信規格すべてを1台でサポートします。
セルラーネットワークの性能は、特にネットワーク事業者やインフラ製造業者にとって、重要な要因の1つです。性能の測定には、一般的にドライブ・テスト・ソリューションが用いられます。これは、測定レシーバー、ドライブ・テスト・ソフトウェア、一体型モバイル端末から構成されるソリューションで、該当する移動体通信規格をサポートしています。結果はドライブ・テスト・ソフトウェアによって評価され、表示されます。
ネットワーク最適化を担当するエンジニアや専門家は、このようなソフトウェアに慣れていて、結果を容易に解釈できます。ただし、結果の可視化が必要な場合に、そこにある外部のコンピューターでドライブ・テスト・ソフトウェアが常に使用可能とは限りません。このような場合、あるいは必ずしも技術に詳しくない多くの人々を相手に結果のプレゼンテーションを行う場合は、データの準備に非常に手間がかかることがあります。
ローデ・シュワルツなら、ネットワーク性能データをあらゆるコンピューターで、しかも、誰にとってもわかりやすく表示できます。
R&S®TSMW ネットワーク・アナライザとR&S®ROMES ドライブ・テスト・ソフトウェアを組み合わせたものは、測定結果データをエクスポートして、ネットワーク性能をGoogle Earth上に見やすく可視化できる機能が備わっています。Google Earthは広く用いられているソフトウェアツールで、衛星や航空写真から得られた画像を地図上に重ね合わせて表示する機能があります。この写真地図上で、測定が実際に行われた位置に、カラーグラデーションや柱を使って性能測定結果を表示できます。これにより、性能の全体像を一目で把握できます。
測定データのエクスポート手順は簡単です。R&S®ROMESのエクスポートダイアログを使用して、必要なデータを、Google Earthで使用されるKML形式で、圧縮(KMZ)と非圧縮(KML)の両方のファイルフォーマットで転送できます。
R&S®ROMESは、R&S®TSMWと統合型モバイル端末で測定されたすべての性能結果を、わかりやすく配列されたリストの形で出力します。必要なのは、Google Earth上に可視化する性能結果を選択することだけです。
R&S®TSMW ネットワーク・アナライザは、すべての周波数バンドと、LTE、WiMAX™、WCDMA/HSPA、GSM/EDGEなどの主要な移動体通信規格を1台でサポートし、柔軟性と汎用性の高いR&S®ROMES ドライブ・テスト・ソフトウェアから操作できます。SamsungのLTE USBモデムなどを追加すれば、LTEネットワークの信頼性の高い測定が可能です。
代表的な測定としては、ダウンリンク/アップリンクスループット解析があります。これは、受信信号品質、報告チャネル品質(チャネル性能指標、CQI)、ランク指標(RI)と比較されます。CQI値は、基地局が選択する変調およびコード化方式(MCS)に影響を与えます。受信信号品質の測定値から、報告されるCQI値への変換方法は、ベンダーによって異なります。
RI値は、基地局に対して、例えば、チャネル条件が2×2 MIMO(空間多重化)を有効にするのに十分よいかどうかを通知する役割を果たします。これに応じてモバイル端末をスケジュールすることで、スループットを高めることができます。
これらの値と測定されたパラメータをR&S®ROMESからエクスポートして、Google Earth上に視覚的に表示することで、ネットワーク性能を誰にとってもわかりやすい形で示すことができます。