送信モードでのビームフォーミングアンテナの測定
ビームフォーミング重みの高速で正確な検証は、例えば、コードブックの作成やビームフォーミングアルゴリズムの開発/検証で必要になります。このアプリケーションノートでは、ローデ・シュワルツのVNA(ベクトル・ネットワーク・アナライザ)の独自のアプリケーションである、ビームフォーミング用マルチ素子アンテナのパッシブ部分の完全な特性評価について説明します。
R&SのVNAモデルの一部には、オプションで、複数の独立した信号源を搭載できます。これらの信号源では、周波数と真の時間遅延に加えて、相対振幅と位相を任意に制御できます(「定義済みコヒーレンスモード」)。これらの信号源をマルチ素子アンテナの個々の素子に接続することにより、送信(Tx)モードのビームステアリングとビームフォーミング動作の導出と検証が可能です。
R&S®ZVAの「定義済みコヒーレンスモード」は、従来のSパラメータモードとの間で電子的に切り替えることができます。これにより、Sパラメータ測定とビームフォーミング測定を、アンテナの1つの接続サイクルで効率的に実行できます。
複数のVNAをデイジーチェーン接続することにより、ここに示した方式を拡張して、任意の数のポートをサポートすることができます。
R&S®®Quickstepシーケンスソフトウェアは、次の場所からダウンロードできます。
https://www.rohde-schwarz.com/software/quickstep/