5G UE PA研究開発テスト
効率の高い自動化ソリューション
5G New Radio(NR)は、ユーザー機器(UE)パワーアンプ(PA)のテストに大きな課題を提起します。複数の周波数バンド、柔軟な5G動作モード、複数のPA性能指標、およびMIPIコントロールインタフェースにより、PAテストの潜在的な作業負荷が大幅に増加します。非常に多くの異なるシナリオにてこれらのテストを手作業で繰り返すことで、多くのコストと時間がかかる可能性があります。自動テストソリューションを使用すれば、テストエンジニアは、テスト効率を大幅に向上させることができます。
このアプリケーションノートでは、R&Sの信号発生器、シグナル・スペクトラム・アナライザ、ベクトル信号解析ソフトウェア、パワーメータ、電源で構成された5G UE PA自動テストの例を紹介します。
アプリケーションノートは、以下のように構成されています。
2章では、5G UE PAテストの課題について概要を説明します。
3章では、5G信号の生成と解析を行うためのセットアップを紹介します。5G信号の生成には、IQベクトルを含む*.CSVファイルをARB波形ファイル変換するバッチプログラムが採用されています。5G信号の解析には、R&S®VSEソフトウェアを推奨しています。これにより、RF信号の収集と測定を分離することができるので、テスト効率が向上します。
4章では、PA ON/OFFの状態を切り替えたり構成を登録したりするMIPIコントロールインタフェースの統合に関する有益な情報を提供します。
5章では、パワーサーボの迅速な実装に関する手引きを紹介し、PAパワーレベルの調整を加速する手法について解説します。
6章では、自動テスト手順を整理してまとめます。