Bluetooth® LEデバイス – 包括的なRF特性評価

R&S®CMW ワイドバンド無線機テスタは、Bluetooth®5までのすべてのRFテストケースを含めた、パラメトリックテストの精密なコンセプトが特長です。そのため、この柔軟なテストプラットフォームは、Bluetooth®Low Energy(LE)の回線およびモジュールのデザインと検証に最適です。

課題

市場投入期間の短縮、コスト削減、高性能は、Bluetooth®対応製品の開発者の変わらぬ目標です。すぐに使用できるモジュールまたはチップと適切なアンテナを統合するかどうかは、通常、個々の製品要件によって決まります。

Bluetooth®対応製品は、その他のBluetooth®デバイスとの互換性を確保するために、規格および規制機関の要件に適合する必要があります。新製品を市場に投入するには、Bluetooth®SIGと国内認証機関に、Bluetooth SIG(BQTF)および各国によって認定された試験機関の公式の証明書を提出します。

電子計測ソリューション

ローデ・シュワルツのR&S®CMW ワイドバンド無線機テスタは、開発、事前認証から製造までのさまざまな段階をサポートするワンボックス測定器です。Bluetooth®SIGは、R&S®CMWをRFテスト用の推奨製品としてリストに掲載しています。

テストセットアップは、わかりやすく、簡単です。Bluetooth®LEの直接テストモードを使用して、R&S®CMWが、デバイスに対してテストパケットの送受信を設定するだけです。マルチ評価モードでは、パワー、変調、スペクトラムなどのパラレルトランスミッター測定に同じサンプリングデータセットを使用できるため、テスト時間が大幅に短縮されます。すべての測定パラメータが相関しているので、トランスミッターの機能の詳細な概要が得られます。これらの測定値の1つをズームすると、さらに詳細な解析が行えます。R&S®CMW テスタのスペクトラム測定は非常に高速なので、開発時間の最適化に役立ちます。

R&S®CMWは、バンド内エミッションテストなど、事前認証目的のBT RFテストケースも実行します。テストケースによっては、R&SSGS100A RF信号源などの追加の信号発生器が必要です。R&S®CMWrun シーケンサ・ソフトウェアツールを使用すると、Bluetooth®LE事前認証テストを完全に自動化できます。

使いやすいR&S®CMWテストセットアップによって、複雑なラボテストや事前認証テストから、高速な製造ラインテストまで、あらゆるBluetooth®測定が効率的に実行されます。

柔軟で多様なハードウェアおよびソフトウェアオプションが用意されているため、テストと測定のどの要件に対しても最適な組み合わせが得られます。例えば、Bluetooth®クラシックのシグナリングとノンシグナリング、無線LAN、およびLTE/LTE-A、WCDMA、GSMなどの携帯電話規格の追加テストに、1台の測定器で対応することができます。

R&S®CMWマルチ評価モードにより、テスト時間が大幅に短縮します。
R&S®CMWマルチ評価モードにより、テスト時間が大幅に短縮します。

R&S®CMWとR&S®CMWrunの主な特長

  • RF測定のBluetooth®SIGによる認定
  • 非常に高速のスペクトラム測定
  • Bluetooth®5(物理層:LE 1M、LE 2M、LEコーデッド)、安定変調指数(SMI)のサポート
  • RF PHY Bluetooth®テスト仕様のすべてのテストケースのサポート(バンド内エミッションテストを含む)
  • 拡張性の高いプラットフォームソリューション
Bluetooth® LE対応デバイスの代表的なテストセットアップ
Bluetooth® LE対応デバイスの代表的なテストセットアップ

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