質問
この記事では、SIMカードの取り扱いと、CMW500などのR&S測定器の使用に関する代表的な質問と考慮事項について説明します。
無線機テスタでのSIMカードの取り扱い
回答
サービスプロバイダーのSIMカードには、一般的に、特定のキーを必要とする高セキュリティーのハンドシェークプロセスが格納されています。このようなキーは通常、サービスプロバイダーからは提供されないため、CMW500などの機器に入力する必要がある情報は入手できません。
そのため、R&Sでは、DUTで使用可能なテストSIMカードと呼ばれるものを提供しています。以下に示すのは、CMX-Z01用の物理サイズのカードの例です。
このため、R&SのテストSIMカードにはデフォルト設定が記録されており、設定を容易にするためCMWにも同じ設定がすでにロードされています。ヘルプに記載されている関連するセキュリティー設定を参考として以下に示します。
セキュリティー
"Config" ホットキー > "Network" > "Security" セクションにアクセスします。
"Security Settings" は、認証手順と信頼性保護に関するパラメータを設定します。
SIMカード上の設定は、やはりR&Sから提供されているUICCプロファイル更新ツールというソフトウェアを使って変更できます。そのためにはCMW-KT014などのライセンスが必要であり、一般的な推奨手順としては、ドングルを使用して別のPC上でこのツールを実行して、SIMカードに変更を適用します。DUTでテストSIMカードが使用できない場合には、別の方法として、デバイステスト用のTS.48汎用eUICCテストプロファイルを有効化するよう製造元に依頼することもできます。
このトピックに関する詳細情報は、以下の2つのリンク先に記載されています。
