FAQs from Rohde & Schwarz

MS Windows上でOS Interface(OSI)を使用する場合のAREGシミュレーション

質問:

AREG800用のシナリオを作成するために、Open Simulation Interfaceを使用したいと考えています。

必要なパッケージのインストール、シミュレーションの作成、発生器のリモート制御を行う手順を示す例はあるでしょうか?

回答:

以下のナレッジ記事では、PyCharm IDEを使用したMS Windowsでのセットアップ手順について説明しています。

このメールの添付ファイルにある適切なPythonスクリプトサンプルも参照してください。

1.) 最新のPyCharmリリースを次のページからインストールします。

https://www.jetbrains.com/pycharm/download/#section=windows

次に新規プロジェクトを作成します(例:"OSI")。

1.a.) サンプルスクリプトを実行するためには、RsIntsrumentパッケージが必要です。

それをPython Packagesセクションから選択して、"Install"ボタンをクリックします。

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2.) protobufコンパイラの最新リリースを次のページからダウンロードします(例:protoc-21-12-win64.zip)

https://github.com/protocolbuffers/protobuf/releases

3.) 適当なディレクトリーにprotobufコンパイラを解凍して、binフォルダーをPATH変数に追加します。

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4.) PyCharmを再起動して、PyCharmターミナルでprotocを使用できるかどうかを確認します。

"protoc"と入力するだけで、ヘルプテキストによる応答があるはずです。

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5.) https://git-scm.com/downloadsから、使用しているオペレーティングシステム用のGITパッケージをインストールします。

システムにPATH変数を追加する場合にも、標準設定で問題ないはずです。

6.) PyCharmを再起動して、ステップ4と同様にPyCharmターミナルでgitを使用できるかどうかを確認します

(ただし、"git"と入力してください)。

7.) PyCharmでOSIパッケージを追加します。

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"from Version Control"を選択して、次のダイアログに以下の文字列を追加します。

https://github.com/OpenSimulationInterface/open-simulation-interface.git

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8.) 数分後、インストールが正常に行われます。

コンピューターがリポジトリにアクセスできない場合は、PyCharmインストール環境のプロキシ設定と

gitのconfigファイルの設定を確認してください。

特定のバージョンではプロキシに関する既知のバグがあるので、PyCharmのバージョンも確認してください。

これはバージョン2022.3.1で確実に修正されています。

9.) スクリプトを実行するには、パッケージ、"RsInstrument"を追加して、最初にOSIファイルのパス設定を変更します。

10.) 以上により、PyCharmインストール環境でサンプルスクリプトが正常に動作します。