2月 09, 2021
5G機器の開発・製造メーカーは、将来的に利用の見込まれるすべての周波数範囲におけるテストを望んでい ます。さらに、5G NRのFR1とFR2の両方の周波数帯に1つの信号発生器で対応することを期待しています。そ のニーズに応えるのが、100 kHz~44 GHzの全周波数域にわたって優れたRF特性を示すR&S SMM100Aベクトル 信号発生器です。LTEや5G NRのほか、最新のWLAN規格であるWi-Fi 6E(最高7.125 GHz)を含め、あらゆる ワイヤレス通信規格が利用する全帯域をカバーします。また、Bluetooth®といったワイヤレス・パーソナル・ エリア・ネットワークにも対応できます。この信号発生器がもつ1 GHz という最大RF変調帯域幅は、IEEE 802.15.4zのUltra-Wideband(HRP-UWB)を始めとして、もっとも厳しいワイヤレス規格の仕様をフル活用す る機器の評価にも対応できます。
R&S SMM100Aは最高+18 dBmの出力パワーを備えているため、外部アンプの必要性も減少します。また、優れ た変調周波数応答や、エラーベクトル振幅(EVM)と隣接チャネル電力比(ACPR)性能から、再現性と信頼 性の高いテストにつながる高い信号品質を提供します。
開発から生産まで、各段階で求められるRF性能に対して、広範に対応できる極めて柔軟なオプション・コン セプトを展開しています。R&S SMM100Aには、周波数として6 GHzから44 GHzに対応するの6種類オプション、 そして変調帯域幅としては120 MHz~1 GHzに対応する4種類のオプションをご用意して、あらゆる主要な機 器の帯域仕様にお応えします。R&S SMM100Aのユーザーは、必要になったときにはいつでもキーコードを入 力するだけで、その機能をアップグレードいただけます。
信号パラメータを本体で設定するワン・ボックス機器として内蔵ベースバンド発生器によるリアルタイムな 信号生成にも、またR&S WinIQSIM2™シミュレーション・ソフトウェアで定義した波形による任意波形発生器 (ARB)としても利用可能です。R&S SMM100Aは、最大2 Gサンプルという巨大なARBメモリ長と、最高1.2 G サンプル/秒という高いサンプリング速度を備えています。さらに生産現場で利用する場合には、MultiSegment Modeによって、個々のベースバンド信号を高速に切り替えることで、試験シーケンスのさらなる高 速化が可能です。
一方、組込みのSCPIマクロ・リーダーによって、ユーザーはエラーの無いリモート制御プログラムを素早く 簡単に生成できます。さらに、MATLAB®あるいはPythonのスクリプトも実行可能です。こうしたスクリプト はR&S SMM100Aでの再利用だけでなく、現在ご提供しているローデ・シュワルツ製のベクトル信号発生器で もご利用頂けます。
新しいR&S SMM100Aベクトル信号発生器は、ローデ・シュワルツから今すぐご購入いただけます。
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