コンポジットビデオ同期信号は、テレビ画像の輝度（一般的に白黒テレビと呼ばれる）情報を伝送します。ビデオ信号にカラーを含めるには、カラー情報を追加する必要があります。北米では、米国のNational Television System Committeeが1947年に導入した規格が用いられています。これは、組織の略称に基づいてNTSCと呼ばれます。NTSCでは、3.579545 MHzの周波数のI/Q変調されたカラーサブキャリアが、UとVの2つの色差信号を伝送するために使用されます。PALと異なり、NTSC規格ではライン単位の位相シフトは用いられません。このため、位相誤差に起因する表示色のずれが一般的な問題となります。輝度情報とカラー情報の組み合わせによって、コンポジット・カラー・ビデオ信号（CCVS）が作成されます。NTSC規格は、米国、カナダ、韓国などの国で用いられています。
