FAQs from Rohde & Schwarz

R&Sパルスシーケンサ・ソフトウェアとスペクトラム・アナライザのトランジェント解析オプションK60を使用したFMチャープの検証

説明

このサマリーでは、R&S測定器とソフトウェアツールを使用したFMチャープ信号の生成と検証の概要について説明します。

詳細については、このページの末尾にある参考資料をご覧ください。

解決策

R&SパルスシーケンサV2.0を使用して、以下のように、4つの異なるチャープを定義しました。

FAQ:FMチャープの検証 - 画面1

タイムドメインで異なるチャープをすばやく識別できるように、以下の周波数偏移を選択しました。

2MHz、5MHz、10MHz、15MHz

チャープはパルスシーケンサ内で「パルス」要素タイプに分類されます。これらのチャープはすべて2 msの周期(PRI)と1 msのパルス幅で定義しています。変調タイプはすべて「Up」としました。これは周波数変調が常に大きくなることを表しています。
以下は、パルスシーケンサ・メニュー内の2MHzのチャープの詳細で、周波数偏移パラメータを除いてすべてのチャープを同じように定義しています。

FAQ:FMチャープの検証 - 画面2
FAQ:FMチャープの検証 - 画面3

その後、チャープのトレインをSMW200A(FW 4.80.041.57)にアップロードし、K60 トランジェント解析オプションを備えたFSV3030(FW 1.40)を使用して信号を検証しました。以下は1つのシーケンスを捕捉した後の結果の表示を示しています。チャープの周波数偏移は自動的に検出され、チャープの結果の下に表示されます。

FAQ:FMチャープの検証 - 画面4

ユーザーが "FM Time Domain" という右上のダイアグラムをダブルクリックすると、タイムドメインの4つのチャープのシーケンス全体に対して前もって定義された4つの周波数変動をはっきりと確認できます。

FAQ:FMチャープの検証 - 画面5

次の画像は、正しい復調結果を得るための、K60内での主要な設定を示しています。また、同時に表示するチャープを増やすため、測定時間を20 msに増やしています。

FAQ:FMチャープの検証 - 画面6
FAQ:FMチャープの検証 - 画面7
FAQ:FMチャープの検証 - 画面8

参考資料:

SMW200Aの製品ページ
https://www.rohde-schwarz.com/de/produkt/smw200a-produkt-startseite_63493-38656.html

FSV3030の製品ページ
https://www.rohde-schwarz.com/de/produkt/fsv3000-produkt-startseite_63493-601503.html

Pulse Sequencerの製品ページ
https://www.rohde-schwarz.com/de/produkt/pulse-sequencer-produkt-startseite_63493-374528.html

車載用レーダーセンサー - 送信信号解析と干渉テストのアプリケーションノート(Glorisリンク)
https://scdn.rohde-schwarz.com/ur/pws/dl_downloads/dl_application/application_notes/1ma267/1MA267_1e_automotive_Radar.pdf