FSWX シグナル・スペクトラム・アナライザ

FSWX シグナル・スペクトラム・アナライザ

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信号/スペクトラム解析の革新

新たな領域を切り開く測定器アーキテクチャー

ローデ・シュワルツの新しいFSWXは、相互相関をサポートする複数の入力ポートと内蔵マルチパスアーキテクチャーを搭載した初のシグナル・スペクトラム・アナライザです。最新のアーキテクチャーにより、設計エンジニアは広帯域信号解析における現在の制約を克服し、未来の進化し続けるテクノロジーの要求に対応できます。本製品は、広帯域アプリケーションにおける信号/スペクトラム解析における新基準を打ち立てます。

主な特長:

  • 内蔵マルチパスアーキテクチャー:業界初。不要な信号を抑制
  • 相互相関モード:固有ノイズを低減し、ダイナミックレンジを拡大
  • 複数のRF入力ポート:同一または異なる周波数での同時測定を実現
FSWX signal and spectrum analyzer

FSWXのアプリケーション

進化した測定器アーキテクチャーが実現する新たな可能性

FSWXは、複数の内部受信経路とフィルターバンクを備えた初のシグナル・スペクトラム・アナライザです。これは、以下の特長を備えています。

  • 入力のプリセレクションにより、不要な信号を抑制
  • 相互相関モードを内蔵しているため、外部スプリッターや追加の校正手順が不要
  • 2つのRF入力ポートにより、最新のモバイル/ワイヤレス通信規格および広帯域アプリケーションをサポート
  • 固有の局部発振器(LO)に起因するスプリアスを効果的に抑制

相互相関手法によるダイナミックレンジの向上とEVM測定の強化

FSWXの相互相関モードは内蔵機能なので、ボタンを押すだけで起動できます。これは、以下の特長を備えています。

  • 従来のシグナル・スペクトラム・アナライザ機能を超える機器固有ノイズの抑制
  • 位相雑音測定における優れた感度を実現
  • ダイナミックレンジの向上によるEVM性能バスタブ曲線の拡張
  • 熱雑音近傍やそれ以下の信号を検出可能

相互相関によりアナライザの固有ノイズが除去され、信号がクリアに表示されます。この例では、相互相関を使用しなければ、被試験増幅器のスペクトラムリグロースを表示できません。

隠れたスプリアスを迅速に検出

FSWXのマルチパスアーキテクチャーは信号検出機能を強化することで、固有ノイズの抑制感度の向上を実現しています。相互相関モードも解析帯域幅(RBW)を狭めることなくノイズフロアを低減し、これに寄与しています。これは、以下の特長を備えています。

  • 掃引時間の短縮
  • 小信号検出の強化
  • 外部スプリッターや追加の校正手順の必要性を排除して、スプリアス検出のセットアップを簡素化
  • 感度の向上により、乱反射に埋もれやすい小さなレーダー断面積(RCS)ターゲットの検出が可能に

広帯域変調解析におけるYIGフィルターの制約を克服

FSWXはプリセレクションにフィルターバンクを採用しています。これらのバンクは、広帯域かつ平坦な周波数応答をもつため、広帯域I/Q解析に最適です。これは、以下の特長を備えています。

  • ダイナミックレンジの拡大により、イメージ周波数での不要な信号による測定誤差を低減
  • レベル測定確度が大幅に向上
  • YIGフィルターの帯域幅制約を超えた範囲でのイメージ抑制を実現する広帯域I/Q解析
  • YIGフィルター方式に比べて10~20倍高速なスペクトラム解析
  • 狭帯域解析にはYIGフィルターを使用し、高速解析やI/Q解析ではフィルターバンクに切り替え可能

簡素なセットアップでフェーズドアレイアンテナテストを快適に実行

FSWXは複数の位相コヒーレントチャネルを備えており、フェーズドアレイアンテナにおける各送信経路間の位相整合性を正確に測定できます。本器は初期位相を確実に校正できるように設計されており、アンテナ素子間の位相比較を正確に行えます。これは、以下の特長を備えています。

  • 変調条件下でも、フェーズドアレイアンテナのテストを容易に実行可能
  • 追加機器や複雑な構成の必要性を最小限に抑えることで、複雑さを軽減
  • フェーズドアレイアンテナのさまざまなテストシナリオに対応可能

複数の入力ポートにより、複数の信号の位相コヒーレントな捕捉が可能になります。この例では、フェーズドアレイアンテナの2つのポートの振幅と位相、さらに群遅延を示しています。

RADARテストにおける信号干渉の課題に対応

RADARテストで信号干渉の影響を解析するには、広帯域の信号を同時に捕捉する必要があります。FSWXは、主要なRADARテスト機能をサポートしています。これは、以下の特長を備えています。

  • 複数の入力ポートとマルチパスアーキテクチャーにより、同時測定を実現
  • 各入力に対して局部発振器の周波数を個別に設定したり、利得や減衰量を調整したりすることで、さまざまな測定シナリオ向けにダイナミックレンジを最適化可能
  • 柔軟なトリガ設定により、測定周波数とは異なる周波数にトリガ可能。信号(例:Wi-Fi)が別の信号(例:RADAR)に与える影響を解析する場合に便利
  • 広い帯域幅により、1回の測定で信号シナリオ全体を捕捉可能
  • 干渉解析機能の強化により、異なる通信規格とRADAR信号間の干渉を測定/解析。相互作用の把握に有効
  • 感度の向上により、強い通信信号が存在する環境でも、RADAR信号の微小な高次高調波を適切に検出可能

変調成分解析の強化

重要な成分パラメータは、使用帯域幅や変調パラメータに依存するため、変調成分解析は重要です。FSWXは、同時信号測定機能により、解析をサポートします。これは、以下の特長を備えています。

  • アンプやコンバーターの入力および出力で、S/N比やエラーベクトル振幅(EVM)性能を容易に比較可能
  • 入力信号の変調方式が不明でも、I/Qデータ解析により変調性能を評価可能
  • 広いダイナミックレンジで入出力信号を正確に測定
  • 変調信号専用の内蔵解析機能により、評価プロセスを効率化し外部ハードウェアの必要性を低減

電子戦向けのデジタル無線周波数メモリ(DRFM)のテストに対応

電子戦(EW)アプリケーションを開発するユーザーは、FSWXを使用してデバイスの入力/出力を検証し、信号の位相/振幅をリアルタイムで解析できます。これは、以下の特長を備えています。

  • 詳細な信号解析向けに、デジタル無線周波数メモリ(DRFM)の前後におけるパルスドRADAR信号をリアルタイムに捕捉可能
  • 振幅/位相の変化を解析 - ジャミングEWアプリケーションの最適化に不可欠な機能
  • 入力信号と出力信号を同時に測定して、DRFMの性能と効果を包括的に評価
  • 広いダイナミックレンジにより、信号特性の微細な変化も正確に検出
  • 多様な電子戦シナリオに対応しており、さまざまな種類のDRFMシステムおよび構成のテストに最適

個別のテストケースについては、弊社のエキスパートがご質問にお答えいたします。お気軽にお問い合わせください。

FSWXの動作ビデオ

FSWX in action

注目の信号/スペクトラム解析リソース

記事:スペクトラム解析の革新: FSWXとその画期的な機能

2025年6月発行のMicrowave Journal Magazine掲載記事

この記事では、信号/スペクトラム解析における現在の制約を克服するために綿密に設計された、新しいアーキテクチャーを搭載した新しいFSWX シグナル・スペクトラム・アナライザを紹介しています。

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プレスリリース:最新のアーキテクチャーを搭載した新しいFSWX シグナル・スペクトラム・アナライザが、今日の解析手法における制約を克服

ミュンヘン、2025年6月13日

ローデ・シュワルツは、複数の入力ポートを備えた初のマルチチャネル・シグナル・スペクトラム・アナライザ、最新のFSWXを発表しました。これにより、信号解析の新たな可能性が開かれます。

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