FAQs from Rohde & Schwarz

位相雑音測定のRMSジッタ

説明

FSWPでの「隠れた」スプリアスを含む統合測定と含まない統合測定の違いは何ですか?それぞれランダムジッタとトータルジッタを直接得るためのものですか?また、測定器からトータルRMSジッタを取得するには、どうすればよいですか?

解決策

RMSジッタは、お使いのスペクトラム・アナライザの位相雑音測定に基づいて計算できます。位相雑音測定結果が存在する場合、RMSジッタはグラフの下の領域に相当し、所定の周波数レンジで積分を行うことで取得できます。これは残留位相変調につながります。

位相雑音測定のRMSジッタ - 画面1

入力周波数を考慮すると、RMSジッタの値を秒単位で得ることができます。

位相雑音測定のRMSジッタ - 画面2

RMSジッタはランダムジッタとディスクリートジッタに分けることができます。周波数ドメインでは、この2つの部分を分離することができます。ランダムジッタは位相雑音測定のノイズフロアを表し、ディスクリートジッタはスペクトラムのスプリアスを表します。RMSジッタ、ランダムジッタ、ディスクリートジッタの間には、次のような関係があります。

位相雑音測定のRMSジッタ - 画面3

FSWPでは、スプリアス抑制を使用してディスクリートスプリアスなしで位相雑音測定を表示できるため、ランダムジッタとディスクリートジッタの値を計算できます。

これらの値はスプリアステーブルから取得できます。

位相雑音測定のRMSジッタ - 画面4

スクリーンショットに示すように、スプリアステーブルのランダムジッタは、スプリアス抑制がアクティブなトレース1の統合測定のジッタに等しくなります。また、スプリアスを含むトレースが選択されている場合(トレース2)、統合測定にはRMSジッタが表示されます。

参考資料
https://scdn.rohde-schwarz.com/ur/pws/dl_downloads/dl_application/application_notes/1ef71/1EF71_1E.pdf
https://scdn.rohde-schwarz.com/ur/pws/dl_downloads/pdm/cl_manuals/user_manual/1177_5633_01/FSWP_UserManual_en_13.pdf