4x4 MIMO - 忘れられかけているLTEの機能
3GPPのリリース8(2009年)でLTEが標準化されたときには、4x4 MIMOが機能セットに含まれていました。その時点では、この構成はまったく出番がありませんでした。基地局の2台のトランスミッターとUE(初期にはLTE USBスティック、後にはスマートフォン)の2台のレシーバーからなる基本構成は、すでに十分複雑だったからです。スマートフォンに4台のレシーバーを内蔵することは、このLTEエコシステムの黎明期には技術的に困難でした。今日では、容量拡大の要求が高まると同時に、スマートフォンのデザイン(およびチップセット)が大幅に進化したことにより、4x4 MIMOに対応したスマートフォンが一般に市販され始めています。モバイルネットワークオペレーターは、基地局側の投資(第3、第4のトランスミッター経路)を行うことにより、4x4 MIMOによるスペクトラム効率の向上とネットワーク容量の拡大を実現できる状況になりました。