DVB-T規格EN 300 744は、デジタル地上波テレビ放送用のベースライン伝送システムを定義しています。8 MHz/7 MHz/6 MHzチャネルでのデジタルマルチプログラムLDTV/SDTV/EDTV/HDTV地上波サービスを目的としたチャネルコード化／変調システムを仕様化しています。
規格には以下が含まれています。
- デジタル地上波テレビ用ベースラインシステムの概要
- サービスの品質目標に適合するための、ベースラインシステムのグローバルな性能要件と機能
- 異なるメーカーが開発した機器間で互換性を実現するための、デジタル変調信号の仕様
変調器端の信号処理は詳細に記述されていますが、受信端の処理についてはさまざまな実装ソリューションに開放されています。ただし、受信の特定の側面については規格が参照されます。
携帯端末（DVB-H）に対応するために、補足に記載されている追加情報
- ネットワークプランニングに補足オプションを提供する追加の4Kモード（補足F）
- DVB-Hサービスの受信に影響するような高いレベルの人為的雑音の影響を軽減するオプションの綿密な内部インターリーバー（補足F）
- DVB-Hサービスを発呼するための伝送パラメータシグナリング（TPS）情報の拡張（補足F）
- 従来の放送帯域外でも、5 MHzチャネル帯域幅で伝送システムを運用するための伝送パラメータ（補足G）
デジタル地上波放送（DVB-T2）用の新しい規格が、2007年10月に開発されていました。この目的は、HDTV地上波サービスの放送向けにベースラインシステムを提供することでした。現在継続中の議論は、複数のRFチャネルにわたる拡張MUXの時間‐周波数スライス、新しい時間インターリーブ、FEC方式、高次コンスタレーション、チャネルイコライゼーション用の新しいソリューションに焦点を当てています。