デバッグ効率の改善に役立つ7つのトリガ機能
オシロスコープのトリガ機能といえば「エッジトリガ」が一般的ですが、実は他にも便利なトリガが用意されています。これらを使えば、予備知識や難しい設定なしに、散発的な微小信号やノイズを素早く検出して解析できます。ここでは標準的なトリガの種類とその具体的な使い方をご紹介します。トリガ機能の基本的な考え方や当社のトリガ機能について知りたい方は【概論】を先にご覧ください。
オシロスコープのトリガ機能といえば「エッジトリガ」が一般的ですが、実は他にも便利なトリガが用意されています。これらを使えば、予備知識や難しい設定なしに、散発的な微小信号やノイズを素早く検出して解析できます。ここでは標準的なトリガの種類とその具体的な使い方をご紹介します。トリガ機能の基本的な考え方や当社のトリガ機能について知りたい方は【概論】を先にご覧ください。
*上記でご紹介の動画は当社のウェビナーアーカイブ「革新的なトリガ機能のご紹介"」からの切り出しです。フルバージョンはこちらからご視聴いただけます。
回路の高速化、省エネ化、小型化によりさらなる低電源電圧化とサイズの微小化が進むDDRメモリ
デジタル回路が不具合信号によりクラッシュする確率はo.oo1%以下。つまり99.999%以上の時間は正常に動作しています。この極めてまれにしか発生しない不具合信号をオシロスコープの画面に静止させ、その前後や他のチャネルで何が発生しているのかを確認しデバッグするために使用するのがトリガ機能です。大容量かつ超高速な信号処理が必要とされる最近の回路におけるトリガ機能の精度は極めて重要です。全体の0.001%程度にも満たない不具合現象に素早く確実にトリガできれば、デバッグ効率が飛躍的に高まることは言うまでもありません。
アナログトリガ(左)とデジタルトリガ(右)の画面比較
トリガ方式は大きく分けてアナログ式とデジタル式があり、一般的なオシロスコープにはアナログ式のトリガが搭載されています。アナログトリガには「トリガ感度」の限界があり、感度レベルに達しない小さな信号にはトリガがかかりません。メーカー各社は自社技術によるトリガ感度の改善に取り組んでいます。アナログトリガを使う場合は、微小な不具合信号は検出できない場合があります。特に、高速なデジタル信号においてはトリガ感度が低下する傾向にあるため注意が必要です。他方、ローデ・シュワルツのオシロスコープはデジタル式のトリガが搭載され、これは当社の特許技術です。デジタルトリガには「トリガ感度」の概念がなく、ビット単位でトリガを設定できるので微小な信号も確実に検出できます。
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