4章:真犯人の特定 小さい近磁界プローブを用いた測定

これまでの測定結果から、DC-DCコンバータ、プロセッサ、そしてギガビット・イーサネット物理層の3つが真犯人の容疑者候補として名前が挙がっています。決定的証拠ともいうべきノイズの発生源を、ローデ・シュワルツの近磁界プローブR&S HZ-15を用いて測定した結果をまとめました。

近磁界プローブを用いた測定結果

図16 DC-DCコンバータ

図16 DC-DCコンバータ

250 MHzの広域ノイズは、遠方界での測定と一致しました。

図17 250 MHzの広域ノイズは、遠方界での測定と一致しました。

図18 プロセッサ付近

図18 プロセッサ付近

図19 左上のRGMIインタフェースのノイズは、遠方界での測定と一致しました。

図19 左上のRGMIインタフェースのノイズは、遠方界での測定と一致しました。

図20 ギガビット・イーサネット物理層

図20 ギガビット・イーサネット物理層

図21 125 MHzの高調波が観測され、375 MHzでの測定結果は、遠方界の結果と一致しました。

図21 125 MHzの高調波が観測され、375 MHzでの測定結果は、遠方界の結果と一致しました。

これらの結果から、ノイズを発生させていた真犯人が特定できました。

しかし、ノイズの発生を抑える対策をするためには、さらになぜノイズが発生するのか、という真犯人の犯行の動機(ノイズ発生の根源)を知る必要があります。これに関してもRTOオシロスコープを使用することで、簡単に特定ができます。

説明をシンプルにするために、次章ではDC-DCコンバータに注目して測定した結果を紹介します。

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