5章:真犯人の犯行の動機をつきとめる
なぜノイズが発生するのかを 差動プローブで特定する
最後に、差動プローブを用いた測定を行います。DC-DCコンバータを近磁界プローブで測定しつつ、差動プローブでSPIインタフェースの出力を測定した結果を図に示します。
新型のオシロスコープは、時間軸上での表示をFFT演算の結果と同時に表示できるという最大の強みがあります。RTOオシロスコープの場合、他メーカーが提供するスペクトラム・アナライザ搭載モデルとは異なり、時間ドメインと周波数ドメインの測定結果の「完全な同期」が可能です。この結果から、SPIインタフェースがアクティブな時、すなわちSPIのクロック信号が観測された時にノイズが発生していることが分かりますね。