6月 27, 2018

100万回/秒の超高速波形更新レート、信号源とオシロスコープ間の伝送損失をリアルタイムに補完するディエンベディング機能、そしてフルロード時でも静音動作を実現したハイパフォーマンス・オシロスコープ R&S RTPは、さまざまな利点を備えています。
ハイパフォーマンス・オシロスコープR&S RTP ファミリー
最新のハイパフォーマンス・オシロスコープ R&S RTPは、クラス最速の波形更新レートと、優れたシグナルインテグリティを両立しています。標準の波形更新レートでも100万回/秒となり、これは同クラスの他のオシロスコープの1000倍以上となっています。これにより、散発的なエラーをより迅速に捕捉することが可能となります。
R&S RTPは信号源とオシロスコープ間の伝送損失をリアルタイムにディエンベディングできる、業界で唯一のオシロスコープです。さらに、信号補正が有効な場合でも高速掃引が可能です。独自のデジタルトリガ・アーキテクチャにより、ディエンベディングされた信号に対して正確にトリガをかけることができます。
R&S RTPの更なる特長として、解析時間の短縮に大きく貢献できる点が挙げられます。マスクテスト、ヒストグラム、周波数ドメイン解析は高速に実行され、統計的に信頼性の高い結果を得ることができます。
複数の計測器を1台に搭載
R&S RTPは、同クラスの他のオシロスコープと比較して、より多くの優れた計測器を1台に搭載できます。アナログ・オシロスコープ・チャネルに加えて、16個のロジック・チャネル、4個の電圧測定チャネル、そして4個の電流測定チャネルが使用できます。さらに、シリアルバス・インタフェースのプロトコル解析機能や、優れたスペクトラムおよび信号解析機能を提供します。ユーザーは1台の計測器で、時間相関のある回路上のさまざまな信号を複数のチャネルで測定することにより、相互に関連するエラーを迅速に捕捉できます。
R&S RTPは、幅広いマーケット、特に航空宇宙および防衛、自動車、産業機器、そして電気通信分野においてエレクトロニクス開発に従事するエンジニアの期待に応える製品です。具体的には、高速バス(USB、PCI Express、MIPIなど)、マルチチャネルRFインタフェース(ラジオやレーダー)、DDRメモリインタフェース、複雑な電源管理ユニット、シンプルな制御およびプログラミングバス(I2C、SPIなど)などの開発において、異なる信号を使用する電子回路のデバッグに最適です。R&S RTPは、時間ドメインと周波数ドメインの双方において、広ダイナミックレンジかつ高感度が必要となる信号測定用途において、最適なソリューションとなります。
コンパクト設計 & 柔軟な構成
R&S RTPは従来のモデルよりも最大40% も設置面積を削減した、このクラスで最もコンパクトかつ高性能なオシロスコープです。洗練された冷却コンセプトと静音ファンの採用により、動作音が驚くほど静かでラボでの計測においてエンジニアの集中を妨げることはありません。
R&S RTPへの投資は、将来を見据えた選択といえます。仮に、より高度な測定が求められた場合においても、測定帯域幅、メモリ長、そして測定機能は、ハードウェアやソフトウェアのオプションで簡単にアップグレードできます。
ローデ・シュワルツは、R&S RTPファミリーのさらなる拡張を考えています。2つのアナログ・チャネルと8つのデジタル・チャネルを備えた信号源モジュール、16 GHzの差動パルス信号源などが2018年中に計画されています。さらに、より広帯域なモデルの発表を2019年に計画しています。
ローデ・シュワルツは長年に渡りオシロスコープを開発してきたメーカーとして、R&S RTPファミリーのポートフォリオの更なる拡張を進めていきます。R&S RTPハイパフォーマンス・オシロスコープは4 GHz、6 GHz、そして8 GHzモデルがあり、本日よりご注文いただけます。