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2月 06, 2024

ローデ・シュワルツ、Wi-Fi 7の研究開発と生産に対応したマルチチャネルのワンボックス・テスタをMWC 2024に出展

5G技術の進化にともなって、公衆や家庭、企業のWLANホットスポットなどの非3GPPネットワークが5Gコアと相互接続されるケースがますます増えていくでしょう。そのため、これからのスマートフォンは次世代のWLAN技術をいっそう活用でき、もっと高機能で高効率となる一方で複雑さは増していきます。そこでローデ・シュワルツはバルセロナで開催のMobile World Congress 2024において、Wi-Fi 7技術そのものやLTE・5Gセルラー規格との同時運用にともない増え続けるテスト課題に対応した研究開発および製造向けの最新Wi-Fi 7テストソリューションを展示します。

R&S CMX500ワンボックス・テスタにWi-Fi 7テスト機能が追加されました。
R&S CMX500ワンボックス・テスタにWi-Fi 7テスト機能が追加されました。

ローデ・シュワルツは、新たにWi-Fi 7テスト機能を追加したR&S CMX500マルチテクノロジー/マルチチャネル・シグナリング・テスタをMWC 2024に出展します。同機能の追加により、ワイヤレス機器の研究開発エンジニアの皆様は、最新世代のセルラー/非セルラー規格に対する設計業務を行ううえで、1つの計測器セットアップだけで包括的にテストすることが可能になりました。加えて、R&S CMP180無線機テスタを使えばループバックモードで帯域幅480 MHzの信号波形を検証できることから、Wi-Fi 7仕様の域を超えて、ユーザーにとり研究開発や製造の両面で将来性確かなソリューションであることがお分かりいただけるものと思います。

次世代WLANのテストにともなう課題
Wi-Fiの第6世代であるIEEE 802.11axの市場は今も拡大していますが、その一方でWi-Fi 7すなわちIEEE 802.11beの策定も本格化しています。この次世代Wi-Fi技術であるWi-Fi 7では、極めて高いデータスループットの実現が想定されています。数十Gbit/sというデータ速度と低遅延性により、超高精細なビデオ・ストリーミングやバーチャル・リアリティ、拡張現実アプリケーションに対するニーズの高まりに応えようというのです。こうしたより高いスループット達成のためのカギとなる要素が、320 MHzというチャネル帯域幅の拡大と最大16の空間ストリーム、そして4096-QAM変調方式です。加えて、まだ未定義ながらWi-Fi 8(IEEE 802.11bn)規格では、いっそう広いチャネル帯域幅が議論されています。ローデ・シュワルツはWi-Fi 7以降の規格に対応できるテストソリューションをMWC Barcelonaに出展して、こうした課題となる側面にお応えします。

新たにWi-Fi 7対応能力を備えたR&S CMX500を研究開発に
WLANデバイスの開発に際してRF TX/RX特性を測定するには、実際の条件下のシグナリングモードでテストする必要があります。R&S CMX500ワンボックス・テスタはマルチテクノロジー/マルチチャネルのシグナリング・テスタであり、そのうえ、新たに統合されたWi-Fi 7テスト機能も利用できます。特にMLO(Multi-Link-Operation)を重要な特徴とするWi-Fi 7では、複数のRFチェーンを用意できるテスト環境が欠かせません。R&S CMX500テスタなら、その柔軟性や複数の無線技術のサポート、組込みのIPテスト機能によって、2×2 MIMOやOut-of-Band Discoveryをともなう6 GHz帯、共存、E2EテストといったWi-Fi 7特有の幅広いテストに対応できる汎用ソリューションが整います。

Voice over WLANによるWLANオフローディングもワンボックスでテスト
WLANオフローディングとは、本来セルラー・ネットワークでの送信を想定していたデータをWLANを介して配信するプロセスです。こにれにり、セルラー用の帯域で伝送されるデータ量が減って、他の多くのユーザーのために帯域幅を確保できます。また、セルラー・ネットワークのカバレッジが十分でなくても、WLANホットスポットによって接続を引き継げるような状況もあり、こうしたときのサービス継続性を維持するためにも使用できます。例えば、Voice over WLANと呼ばれることの多い音声通話中のセルラー・ネットワークとWLANの切替えは、携帯電話加入者に途切れることのない音声通話機能を提供することを目的としています。

MWCにおいてローデ・シュワルツは、R&S CMX500とその能力を活用すれば、セルラー5GとWLANの間のシームレスなトラフィック・オフローディングと相互動作をワンボックスのソリューションでテストできることをデモンストレーションします。このR&S CMX500には新たにN3IWF (Non-3GPP Interworking Function)ゲートウェイが統合されて、Voice over WLANによるWLANオフローディングのテストに使いやすいソリューションとなっており、機器メーカーやネットワーク事業者の皆様は、こうしたアプリケーションを効率的にテスト可能です。加えて、R&S CMX500にはPOLQA音声品質測定機能も組み込まれているため、開発の初期段階からVoice over WLANアプリケーションの体感品質を実現できる包括的でコスト効率に優れたソリューションとなっています。

研究開発から製造段階まで将来性豊かなR&S CMP180テスタ
WLANデバイスの製造段階では、すべてのRF測定は時間節約のために非シグナリングモードで実行されます。こうした用途にかなうようローデ・シュワルツはR&S CMP180無線機テスタを最適化しました。同測定器は、Wi-Fi 6E・Wi-Fi 7・5G NR FR1などの多くのセルラーおよび非セルラー技術を含め、最大帯域幅500 MHz・最高周波数8 GHzまでをサポートしています。MWCでは、R&S CMP180の広い帯域幅を活用して、まだ明確に定まっていないWi-Fi 8(IEEE 802.11bn)規格で波形候補となりうる帯域幅480 MHzのWLAN波形をループバックモードで検証できることを実演紹介します。このような特長から、製造段階だけでなく研究開発においても、お客様にとって将来性豊かな費用対効果の高い計測器であることがお分かりいただけるものと思います。

またR&S CMP180はアナライザと信号発生器をそれぞれ2台、8つのRFポートも2セット搭載していますので、このワンボックスで2×2 MIMOのテストに対応できます。そのうえさらに、2台のR&S CMP180を組み合わせて測定器構成を拡張でき、各4台のアナライザと信号発生器をもとに4×4 MIMOアクセスポイントも効率的にテスト可能になります。

ローデ・シュワルツは、バルセロナの展示場Fira Gran Viaで開催のMobile World Congress 2024に次世代WLANのための総合的試験ソリューションを出展します。ぜひ、ホール5・小間番号5A80の展示ブースまでお 越 し く だ さ い 。 ロ ー デ ・ シ ュ ワ ル ツ の W L A N テ ス ト ソ リ ュ ー シ ョ ン に つ い て 詳 し くはhttps://www.rohde-schwarz.com/wlanでご確認いただけます。

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欧州(本社):Christian Mokry(電話:+49 89 4129 13052、email:press@rohde-schwarz.com)
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R&S®は、Rohde & Schwarz GmbH & Co. KG.の登録商標です。
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ローデ・シュワルツについて
ローデ・シュワルツは、電子計測、技術システム、ネットワークおよびサイバーセキュリティの各部門を通じ、より安全に“つながる”社会の実現に向けて努力を重ねています。グローバルな技術指向のグループとして、90年にわたって先端技術の開発を続け技術の限界を押し広げてきました。当社の最新製品やソリューションは、産業界や規制当局および行政機関のお客様がデジタル技術の主権を得るためのお力添えをしています。ドイツ・ミュンヘンを拠点としたプライベートな独立企業であり、長期的かつ持続的な経営を行える体制を構築しています。ローデ・シュワルツは、2022/2023会計年度(昨年7月から本年6月まで)には27.8億ユーロの純収益を上げました。また、2023年6月30日現在、ローデ・シュワルツでは約13,800名の従業員が全世界で活躍しています。

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