5Gアンテナ性能のテストの課題
ローデ・シュワルツは、R&S®ATS1000 アンテナ・テストシステムを発表しました。これは、移動式シールドチャンバーで5Gアンテナをミリ波周波数までテストできる非常に正確なソリューションです。
ローデ・シュワルツは、R&S®ATS1000 アンテナ・テストシステムを発表しました。これは、移動式シールドチャンバーで5Gアンテナをミリ波周波数までテストできる非常に正確なソリューションです。
5Gアンテナをテストする際の他のアンテナとの違いは何でしょうか?周波数レンジが広く、アンテナエレメントの数が多く、従来の外部RFコネクタがないため、5Gアンテナの特性評価は困難です。ビーム特性、共存テスト、近傍界/遠方界測定などの5G無線(OTA)の性能を詳細に評価するためには、高速で正確なパターン測定が欠かせません。
R&S®ATS1000 アンテナ・テストシステムは移動式のシールド・チャンバー・ソリューションで、多様なアンテナテスト市場に向けたものです。アンテナ測定では、被試験デバイス(基地局のアンテナ、5Gエンド・ユーザー・デバイス、IoTウェアラブルデバイス、レーダーモジュールなど)を問わず、データ、スピード、信頼性が一番重要です。
既存および最新のテクノロジーのテスト
5Gの課題の中には、センチメートル波周波数とミリ波周波数における大規模MIMOやビームフォーミングのテストがありますが、これは、24 GHz~90 GHzの5Gレンジについては、周波数バンドに加えて、高調波やスプリアスエミッションのテストが考慮されるためです。LTE、GSM、WLAN、Bluetooth®、NB-IoT、Lora、Zigbeeなどの既存のテクノロジー、およびそれらが進化したLTE-A、IEEE 802.11adなどのテクノロジーは、5Gにおいても引き続き重要な役割を果たすものと思われます。R&S®ATS1000は、18 GHz~87 GHzの非常に広い周波数レンジにわたって、高度にシールドされた環境を提供します。
遠方界スキャナーと3次元放射パターン
R&S®ATS1000は柔軟性に優れているので、レンジの長さをカスタマイズでき、ラボから製造環境への移動が可能なコンパクトなセットアップで、遠方界測定を行うこともできます。
NF/FF変換
サイズが重要である上に、近傍界で測定を行う必要がある場合は、R&S®ATS1000を、非常に高精度なポジショナーと近傍界/遠方界変換用の新しいR&S®AMS32 ソフトウェアオプションと組み合わせて用いることにより、非常に相関の高い測定結果を短い測定時間で得られます。
対応アプリケーション
無線/自動車市場の運営者、メーカー、認証団体は、診断、型式認定、製造用のソリューションが必要です。R&S®ATS1000は、プロセス全体を通して、最適な組み合わせです。