FM無線トランシーバーテストの簡素化

R&S®CMA180 無線機テストセットとR&S®CMArun 自動化ソフトウェアを使用するソリューション

FM無線トランシーバーテストの簡素化

課題

携帯電話、コードレス電話、ハンドヘルドの送受信無線機、モバイル送受信無線機などの無線通信機器は、基本機能としてトランシーバーを使用しています。トランシーバーは、トランスミッターとレシーバーを1つのパッケージにまとめたものです。そのため、無線機の送信機能と受信機能の両方をテストする必要があります。さらに、デザインの特性評価を行い、テスト工程を高速化するには、テスト仕様を研究開発用と製造用の自動化システムに変換する必要があります。こうしたデバイスのメーカーは、大量の無線機を極めて高精度でテストすることが求められています。これらの要件を満たす最適なソリューションは、高性能無線機テスタと使いやすい自動化ソフトウェアを組み合わせたシンプルで柔軟な自動化ソリューションです。

R&S®CMArunシーケンサーでのユーザー定義のテストケース
R&S®CMArunシーケンサーでのユーザー定義のテストケース
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ローデ・シュワルツのソリューション

R&S®CMA180は、100 kHz~3 GHzの範囲で作動し、大半の民生用トランシーバーの周波数レンジをカバーする独自の無線機テスタです。そのテクノロジーは、高速測定と高精度を実現する高度なデジタル信号処理および計算に基づいています。FM、AM、PMのアナログ規格だけでなく、APCO、DMRなどもサポートします。直感的な操作と効率的な測定機能を備えたR&S®CMA180は、無線測定に不可欠なツールです。

テストを簡素化するには、R&S®CMA180で行う測定をR&S®CMArunで自動化します。柔軟で使いやすいこのソフトウェアでは、テストセットアップを自由に設定して、被試験デバイス(DUT)の特性評価を行うことができます。

外部のPCにインストールできるR&S®CMArunは、LAN、GPIB、USB経由でR&S®CMA180 無線機テスタを制御します。R&S®CMArunのユーザー定義シーケンスファイルは、保存後、R&S®CMA180のシーケンサーにコピーすることができます。この内蔵シーケンサーを使用すると、ボタンを1回押すだけでテストセットアップを実行できます。こうしたセットアップは製造環境に最適であり、オペレーターは簡単、確実にデバイスをテストすることができます。