R&S®VCS-4Gの航空機メーカー向けテストシステムとしての利用

航空交通管制用Voice over IP

航空交通管制用VoIP

課題

新しい航空機の無線通信システムが不具合なく機能することを確認するために、航空機メーカーは実際に近い環境で通信システムをテストし、機能の検証を行う必要があります。

多くの場合、航空機メーカーは必要な検証を行うために、実際の航空交通管制(ATC)無線機を設置します。これらの無線機を操作するために、航空機メーカーにはコンパクトな音声通信システム(VCS)が必要です。これらのVCSテストシステムでは、関連する運用機能を提供し、無線周波数での動作を正確に再現します。ただし、航空管制サービスプロバイダーの運用システムと同じ性能パラメータを提供する必要はありません。

必要なのは、柔軟でスケーラブルで、コストパフォーマンスの高いソリューションです。

ローデ・シュワルツのソリューション

R&S®VCS-4GなどのIPベースの通信インフラを導入することにより、このようなテストシステムに関する課題に適切に対処できます。

拡張性

一般的に航空機メーカー向けのテストシステムは、他のVCSに依存しない非常に小さな設備です。このテストシステムは、音声通信と関連するサービス(SELCALなど)を実行するために、VHF、UHF、HF無線機(各1機)と1つまたは2つ以上の管制卓で構成されています。インテリジェンス機能がネットワークに分散配置される最新のIPベースのVCSには、中央のスイッチング機器は必要ありません。1台のサーバーと1台の管制卓からなる小規模なシステムからスタートし、成長に合わせて追加で設備投資を行うことができます。最小構成のシステムであっても、すべての機能が利用できます。

費用効率

IPベースの通信システムはスケーラビリティーが高いため、航空機メーカーに必要な投資は、動作する非冗長型テストシステムの構築に必要な基本的なVCS機器だけです。音声アプリケーションとデータアプリケーションで同じIPインフラを共有することにより、調達、運用、保守に関するシナジーが得られ、大幅なコスト削減につながります。

省スペース

VoIPシステムによって、インテリジェンス機能がネットワークコアからネットワークエッジの周辺機器に移ります。純粋なIPベースの通信システムは、ローカル・エリア・ネットワークさえあれば、中央のTDMスイッチングマトリクスがなくても機能します。COTSハードウェアと小型の端末を広く活用するので、システムの最終規模に関して高い柔軟性が得られます。アーキテクチャー全体にVoIP無線機が統合されるため、スペースも節約できます。

R&S®VCS-4Gは、真のIP VCSの利点をすべて備え、航空機メーカーに大きな利点をもたらします。

展開

航空機メーカーはテストシステムとしてローデ・シュワルツのフルIPベースの通信ソリューションを使用して、新たに製造する航空機の無線通信の検証を行っています。

ローデ・シュワルツのソリューションの主要なコンポーネントは、R&S®VCS-4Gシステムの管制卓とVoIP対応無線機です(VHFとUHF用にはR&S®Series4200、HF用にはR&S®Series4100を使用)。デバイスはすべて、シンプルなIPインフラを介して接続されています。フルIPシステムになっているため、ソリューション全体を少数のデバイスで構成されるコンパクトな設備として設置できます。また、無線機はいつでも追加することができます。R&S®VCS-4GはEUROCAE ED-137規格に準拠しているため、ED-137に準拠した他のメーカーの無線機と組み合わせることもできます。

地上無線局とコックピットの間でのテスト用に、R&S®VCS-4Gシステムでは、VHF、UHF、HF周波数に対応した関連するすべての航空機-地上間通信サービスを提供しています。

システムの概要:

  • R&S®VCS-4G 管制卓
  • ローデ・シュワルツのVHF/UHFおよびHF対応VoIP無線機

このテストシステムのインテグレーションはローデ・シュワルツが行いました。

テストシステムでのVCS-4Gの展開
テストシステムでのR&S®VCS-4Gの展開

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