R&S®EX-IQ-Boxは、ローデ・シュワルツの信号発生器、シグナル・アナライザ、通信テスタに柔軟なデジタル・ベースバンド入力/出力を供給するデジタル・インタフェースモジュールです。このデバイスの主なアプリケーション分野は、R&S測定器のデジタルI/Q信号と、ユーザ定義の、または標準化されたデジタル信号フォーマットとの間で変換を行うアプリケーションです。
ユーザ定義プロトコルを使用するアプリケーションの場合、R&S®EX-IQ-Boxを使用すると、可変クロック・モード、各種データ・レート、各種論理信号レベルを含むI/Q信号をシリアルまたはパラレルでDUTに送信することができます。被測定デバイスとの接続は、R&S®EX-IQ-Boxに直接接続されたアダプタ・ボード(つまり、ブレークアウトボード)を使用して簡単に行うことができます。
標準化されたプロトコルを使用するアプリケーションの場合は、R&S®EX-IQ-Boxは、I/Qデータを提供するだけでなく、各規格の情報の制御も行います。R&S®EX-IQ-Boxにオプションを取り付けると、標準化されたインタフェース・プロトコル、CPRI™(共通公衆無線インタフェース)を使用できます。このプロトコルは、基地局のベースバンド・モジュールとRFモジュールとの間でI/Qと制御データを送信するためのインタフェースを定義したものです。
パラメータは、R&S®DigIConf デジタル・インタフェース構成ソフトウェアで簡単に設定できます。
R&S®EX-IQ-Boxを使用すると、ローデ・シュワルツのベクトル信号発生器は、デジタル・トランシーバやその他のコンポーネントのテストのために、現実的なデジタル・ベースバンド信号を提供します。そのため、LTE、WiMAX™、3GPP(HSPAを含む)などの一般的な最新規格だけでなく、フェージング、AWGN、I/Q信号劣化など、ユーザ定義の信号および効果もカバーできます。R&S®EX-IQ-Boxとローデ・シュワルツのシグナル・アナライザを併用することで、デジタル・ベースバンド・コンポーネントを確実に解析することができます。ローデ・シュワルツの通信テスタのアクセサリとして使用すると、R&S®EX-IQ-Boxは、信号発生と信号評価のための汎用デジタル・ベースバンド・インタフェースとして機能します。