近磁界解析を実行する前に、まず電界と磁界の分布状況を知る必要があります。プローブセットR&S®HZ‑15の5つのプローブはこのために最適です。すべての近磁界プローブは使いやすいデザインで、プリント基板やコンポーネントで30 MHz以上の高周波電磁界を測定するのに最適です。磁界プローブのチップには、特殊な電気的シールドが施されています。各種の近傍界測定作業向けにさまざまな形状のプローブチップが用意されています。
プローブの周波数の上限はプローブチップのサイズとデザインによって決まります。すべてのプローブはパッシブで、テストレシーバーまたはスペクトラム・アナライザの50 Ω入力に使用できます。プリアンプR&S®HZ-16を使用すると感度が上がります。
通常、回路設計者はモジュール上で近傍界測定を実行し、電磁妨害がEMC規格に準拠したしきい値を超えているかどうかを確認します。設計者は電磁界強度の測定値から、被試験ボードまたはモジュールの重要な周波数を既に把握しています。EMIを下げるための実務的な方法としては、近磁界を解析してソースを特定し、絞り込まれた対策を見つけます。