これからが本番
これまで述べた壮大な計画を実現するため、これからの世代の自動車は5Gに対応する必要があります。一般的なモバイル通信機能は、すでに何年も前から標準になっています。これは、eCall緊急通報システムの搭載がすべての新車に義務付けられたからです。一方5Gは、将来の交通シナリオにおけるその中心的役割を考えると、過去の規格よりはるかに厳しい条件を満たす必要があります。安全に不可欠なリアルタイムアプリケーションにとって、接続の失敗は許されないからです。このため、自動車通信用テレマティクスユニットのメーカーだけでなく、自動車メーカー自体にとっても、ローデ・シュワルツのようなモバイル通信専門企業のサポートが必要です。
さまざまな種類の専用テスト機器を使用することで、開発者やシステムインテグレーターは、あらゆる種類の無線システムを効率的に統合できます。これには、モバイル通信だけでなく、Bluetooth、無線LAN、GNSSも含まれます。R&S®CMW500やR&S®CMX500のようなモバイル無線テスターは、モバイル通信ネットワークのすべての機能についてシミュレーションを実行し、接続されたデバイスの性能を測定/評価することで、自動運転を含むすべての5Gアプリケーションのラボテストを可能にします。自動車のエアインタフェースであるアンテナにも、特別な注意が払われています。ターンキー測定システムを使えば、必要なテストを自動化できるので、メーカーは、車両全体のアンテナテスト(FVAT)のような、特別な専門知識を必要とする、時間のかかるエラーの起きやすい手順から解放されます。
ローデ・シュワルツは、(モバイル)無線テスト機器に加えて、電気/電子自動車コンポーネントの開発とテストを行う自動車メーカーやサプライヤに必要なすべてのテスト機器を提供します。対象となるコンポーネントは、eCall、マルチメディア機器、自動車データバス、レーダーセンサ、電気駆動装置などです。さらに、EMCテスト用の機器も用意されています。このように、ローデ・シュワルツのテスト/測定機器は、未来の車を実現するために役立っています。