R&S®Essentials | DC電源の基礎
任意波形およびランプ機能
著者:R&S Essentials 電源プロダクトマネージャー、Anja Fenske
任意波形ファイルには、一定数のポイントに対する電圧、電流、持続時間が保存されます。また、定義した一連のポイントの繰り返し回数を指定することもできます。これを利用すると、例えば、任意波形機能を電圧または電流入力に使用して実際のシナリオをエミュレートし、電源や電流供給の変動に対するDUTの耐性をテストするといったことが可能になります。
任意波形機能と異なり、ランプ機能の曲線は固定形状です。ランプ機能では、電源の対応する出力チャネルをオンにしたときの無負荷電圧の「フェードイン」線形曲線が提供されます。ランプ機能は、突入電流による損傷から回路を保護する場合に使用できます。ランプ機能で設定できるパラメータは、スイッチオンから無負荷最大電圧に到達するまでのランプ時間だけです。
ローデ・シュワルツの任意波形およびランプ機能
ローデ・シュワルツのDC電源は、EasyArbやQuickArbなどの任意波形機能を備えています。個々のチャネルのパラメータは、定められた方式に準拠して構成されているため、任意波形ファイル間である程度の互換性が確保されています。